身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

草原の草

砂礫地の植物-337.コマツヨイグサ-

関東地方で12月にきれいにい開花している野生植物は無いだろうと思っていたのですが、この時期になってもたくさん花をつけている植物がありました。コマツヨイグサです。 埼玉県熊谷市荒川河川敷にて(12月2日)。記載ないものは撮影日・撮影場所同じ。 曇り…

晩秋の花-334.リンドウ-

「11月中旬になると被写体となるようなきれいな花も少なくなってきたな~」と思って歩いていると、目の覚めるような空色の花が飛び込んできました。リンドウです。 愛知県設楽町にて(11月13日)。草刈り後の小型の個体。まだつぼみもある。 これはラッキー…

秋らしくなってきたかな-329.ゴマナ-

先週までは熱中症になるくらい暑かったですが、最近は日中耐えられる暑さになってきました。この日は少し標高の高い場所に行ったため、下界よりも秋らしい雰囲気になっており、ゴマナが満開の時期を迎えていました。 岐阜県高山市にて(9月2日)。以下、産地…

もう少し華やかだったら-321.コナスビ-

個人的にはきれいな花だと思うのですが、コナスビはあまり認知されていないような気がします。名前も可愛らしくて、いいんですけどね。 岐阜県飛騨市にて(6月23日)。以下、撮影場所が同じものは撮影日一緒です。 コナスビは花のアップだけ見ると美しいので…

銀色に輝く穂-319.チガヤ-

イネ科の植物の花(穂)というと観賞価値の無さそうなものが多いですが、きれいなものも結構あります。最も有名なのは中秋の名月に飾るススキだと思いますが、チガヤの穂も負けずに美しいので覚えておきたい植物です。 三重県多気町にて(5月19日)。以下、…

かなり適当なお名前-310.カスマグサ-

カスマグサという名前を最初に聞いた時、「変な名前だな~」と思いました。 岐阜県羽島市にて(4月4日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 花は小さいですが、よく見るとマメ科に特徴的な形をしています。 姿を見れば、「あ~、マメ科の植物なんだ」とすぐ…

野生のチューリップ-308.アマナ-

春の花壇を彩るチューリップ、きれいですね~。チューリップといえば園芸植物の代表みたいな花ですが、なんと日本に野生のチューリップがあるのです! 滋賀県米原市にて(4月28日)。産地記載ないものは全て同じ撮影日・撮影場所。 野生のチューリップの名前…

2020年はねずみ年-302.ネズミムギ-

今年はねずみ年ですね。ねずみが名前につく植物は、改訂新版日本の野生植物(平凡社)で調べてみると、ネズミガヤ、ネズミサシ、ネズミシバ、ネズミノオ、ネズミムギ、ネズミモチがありました。他にオオネズミガヤのように間に「ねずみ」と入るものがあるの…

2019年の出会いベスト5(第4位)-298.エゾトウヒレン-

第4位はエゾトウヒレンです。別名はレブントウヒレンです。 北海道礼文町にて(8月24日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 エゾトウヒレンは礼文島で初めて出会った植物で、ガイドブック等ではレブントウヒレンと紹介されていることが多いようです。その…

2018年の出会いベスト5-262.ヤマジソ-

2018年の出会い第2位はヤマジソです。ここまで目立つ花が多かったですが、ヤマジソはかなり地味な植物です。 福島県いわき市にて(10月16日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 もう花は殆ど終わっていて、結実期を迎えていました。 残骸のような花が少し…

2018年の出会いベスト5-261.ツツザキヤマジノギク-

2018年の出会い第3位はツツザキヤマジノギクです。この植物の名前と写真を初めて見たのは「山渓ハンディ図鑑 日本の野菊」(いがりまさし 2007)でした。この植物の特徴は舌状花(ぜつじょうか:菊の花の花びらのように見える部分)が平面状ではなく、筒状に…

2018年の出会いベスト5-260.ムシャリンドウ-

2018年の出会い第4位はワッカ原生花園で見たムシャリンドウです!花を見たのは初めてと思っていたのですが、過去にワッカ原生花園は訪れたことがあり、ひょっとしたら昔に出会っていたのかもしれません。 北海道北見市にて(7月25日)。以下、撮影日・撮影場…

アートな花-249.オカトラノオ-

梅雨が終わった夏の初め、平野部や低山では意外と花が少なくなります。そんな時期にひときわ目立つ花をつけるのが、このオカトラノオです。 福島県いわき市にて(7月3日)。以下、撮影場所は同じです。 非常に斬新なデザインの花序。不思議とだいたい同じ方…

春といえば黄色の花-241.ミツバツチグリ-

春は様々な花が咲く季節です。いろんな色の花が咲きますが、タンポポのような黄色の花は春に多い印象を受けます。ミツバツチグリも春にまぶしいほど黄色い花をつけます。 福島県いわき市にて(4月26日)。かなり立派な個体で多数の花をつけていた。 福島県い…

北海道で出会った植物-201.ノウゴウイチゴ-

先日北海道に出かけたので、その際に出会った植物をいくつか紹介します。まずは市販のイチゴと見誤りそうな、ノウゴウイチゴです。 北海道ニセコ町にて(7月21日)。ひいて撮ると小さい雰囲気が出ます。 何も言わずに掲載すれば、ごく普通のイチゴみたいです…

岐阜県で撮影した植物-182.イワニガナ-

だいぶ暖かくなり、道端のタンポポも目立つようになってきました。既に近所の道端のタンポポは紹介しているので、タンポポに似た植物を紹介します。イワニガナです。 岐阜県高山市にて(6月3日)。下段の写真も撮影日・撮影場所同じです。 丸っこい小さな葉…

河川堤防の植物-165.アメリカスズメノヒエ-

名前のとおり外来種です。アメリカスズメノヒエはスズメノヒエと間違えることはないと思います。 三重県多気町にて(8月17日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 個々の個体がわからなくなるほど群生するところが、スズメノヒエと異なります。 アメリカス…

河川堤防の植物-164.タチスズメノヒエ-

タチスズメノヒエはスズメノヒエの仲間ですが、容姿はスズメノヒエにあまり似ていません。 三重県多気町にて(8月17日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 花序はスズメノヒエやシマズズメノヒエに比べると賑やかです。 「タチ」は漢字で書くと「立」とな…

河川堤防の植物-163.シマスズメノヒエ-

スズメノヒエのそっくりさんを続けます。まずはシマスズメノヒエです。 佐賀県小城市にて(9月23日)。以下、撮影場所・撮影日同じです。 比較的新しい堤防周辺に多数生育していました。 一見したところ、スズメノヒエとほぼ同じです。花序の形はほぼ一緒で…

河川堤防の植物-162.スズメノヒエ-

稲穂が黄金色に色づいてきましたね。既に稲刈りが済んでいるところもありますが、うちの近所はこれからです。秋に実るのは稲だけでなく、多くのイネ科植物も実りの秋を迎えています。河川堤防に生育するスズメノヒエも実りの時期を迎えていました。 青森県弘…

河川堤防の植物-160.ゲンノショウコ-

ゲンノショウコといえば胃腸薬ですね。私は緊張屋さんで、高校生の頃は「試験中トイレに行かないように」と、百草丸(胃腸薬)を飲んで出かけたものでした。その百草丸に含まれている生薬の一つが、このゲンノショウコです。薬草というと、深い山に生えてい…

河川堤防の植物-159.ススキ-

明後日(15日)は2016年の中秋の名月のようです。中秋の名月といえばススキですよね~。 長野県大鹿村にて(9月2日)。秋の草の代表ともいえますね。 子供の頃は季節にうとかったのですが、最近はススキの穂が出てくるのを見ると、気温的には暑くても、秋だな…

丹沢で出会った植物-155.フジアザミ-

登山道を登っているとガレ場で大きな花のアザミに出会います。それがフジアザミです。 神奈川県清川村にて(9月16日)。秋の登山道では圧倒的な存在感。 崩壊地の植生の様子。破線部分は特にフジアザミが多い。矢印がフジアザミ。 フジアザミはガレ場や崩壊…

河川堤防の植物-141.ノアザミ-

黄色の花が続いたので、ピンク色の花のノアザミを紹介します。 三重県多気町にて(5月13日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 ノアザミは変異の大きな植物。茎の毛や色は様々。これは茎が多毛・緑色のタイプ。 こちらは茎が多毛、紫色のタイプ。 ノアザミ…

河川堤防の植物-140.ニガナ-

春先に目立つ黄色の花ですが、ニガナの花はひかえめです。 三重県多気町にて(5月20日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 ニガナは背丈が30cm程度で、明るい環境を好みます。そのため、草刈が行われていない堤防だと個体数が少ない上に、他の植物にかくれ…

河川の堤防の植物-139.コウゾリナ-

黄色の花の植物を続けます。コウゾリナです。このコウゾリナはいつも写真がうまく撮影できません。 三重県多気町にて(5月13日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 花だけなら、わりと上手にとれます。小型のタンポポみたい。 背丈は1m前後と大きくなり、…

河川堤防の植物-138.ウマノアシガタ-

黄色の花びらがあざやかなウマノアシガタです。キンポウゲと言ったほうが通じる人もいるかもしれません。 佐賀県佐賀市にて(4月26日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 天気のよい日に撮影するとまぶしいくらいです!! 花びらは光沢があり、日の光に照…

河川堤防の植物-137.アオスゲ-

仕事柄、よく河川敷の堤防を歩きます。河川敷の堤防なんて、たいした植物は生えていないと思われがちですが、意外といろんな植物が生えているものです。地域や堤防によっても異なりますが、2kmほどの区間を1年間通して観察すれば、50~100種程度の植物が観察…

北国で出会った植物-113.ヤナギタンポポ-

ヤナギタンポポです。“タンポポ”とはつきますが、全体の容姿はタンポポに全く似ていません。 北海道稚内市にて(9月3日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 この個体は、私がこれまでに見た中では最大級(120cmくらい)なので、これは異常にでかいと思った…

北国で出会った植物-111.ハナイカリ-

この花の形はとてもかわっています。ハナイカリです。 神奈川県山北町にて(9月18日)。 色合いは黄緑色から白色へのきれいなグラデーション。神奈川県山北町(9月18日)。 花を見れば、「花怒り」ではなく、「花碇」であることがわかります。 花が終わった…