落葉広葉樹林(低地)の草
晩秋の山を歩いていたら、少しギョッとするような植物を見つけました。ツチアケビです。 愛知県設楽町にて(11月19日)。果実の写真は撮影日・撮影場所同じです。 地中から突き出た茎に毒々しい赤い実がぶらさがっています。赤い実の大きさは大きなもので10c…
里山の樹林を歩いていて、キラッと輝く花をみつけました。キンランです。 三重県にて(5月12日)。以下、産地記載ないものは撮影日・撮影場所同じです。 キンランを見つけたのは偶然ではありますが、「ここはありそうだな~」と思って歩いていたので、見つけ…
冠婚葬祭の封筒の飾りにつけられる水引が名前の由来となっているミズヒキです。 神奈川県南足柄市にて(8月27日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 長い針金状の花序に小さな赤い花(ごくたまに白い花)を点々とつける様子は、ご祝儀の封筒を飾る赤色の水引…
せっかくなのでもう1種類シカが嫌いな植物を紹介します。マツカゼソウです。 神奈川県南足柄市にて(8月28日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 夏の終わりから秋にかけて咲く涼しげな花。 マツカゼソウもニホンジカの多い地域に行くと、かなりまとまって…
白色の花を咲かせるスミレの仲間はいくつかありますが、山中の落葉広葉樹林で白い花を咲かせるスミレと言えば、マルバスミレがまず頭に浮かびます。 岐阜県七宗町にて(4月16日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 かなり花付きのよい個体。花も大きいので…
地元で撮影した植物の紹介も限界になったので、岐阜県内で撮影した植物を紹介します。ウマノミツバです。 岐阜県飛騨市にて(5月31日)。川沿いの明るい落葉広葉樹林で撮影。 花が目立たない植物なので、新緑の頃だとなかなか気付かないかも。 「ミツバ」と…
シダ植物は苦手意識が強いのと、花がないことからあまり撮影しないのですが、冬場は撮影するものがないので、たまにシダ植物も撮影します。トウゲシバです。 岐阜県関市にて(2月12日)。解説の写真も同じ場所のものです。 苦手だから相手にしないというので…
ヒメカンスゲは低山のやや乾いた山林に生育する比較的身近なスゲ類です。山林が近くにない方にとっては、それほど身近じゃないかもしれませんね。 岐阜県関市にて(4月30日)。この場所では急傾斜地のみに群生し、緩斜面には無かった。 このヒメカンスゲはア…
「クサスゲなんてあんまり身近な植物じゃないなー」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、うちの近所ではとても身近な植物です。近所の山の谷に入ると、たくさん生育しています。近所に山がある時点で、住んでいるところが街ではないことがわかります(…
梅雨の森の中、ひっそりと咲くのがイチヤクソウです。 岐阜県郡上市にて(7月3日)。うつむきかげんに咲きます。 草丈は15~20cm程度なので、足元に注意していないと通りすぎてしまいます。地味な花ですが面白い形をしています。雌しべが象の花のように伸び…
皆さん切花のリンドウはご存知ですよね。切花のリンドウを超小型にしたようなのが、このフデリンドウです(スケールがないのですが、これで5cmくらいです)。 青森県横浜町(5月20日)にて。以下全て同じです。 切花のリンドウは夏から秋によく出回りますが…
男性諸君なら誰もがお目にかかりたいのが、オトメスミレでしょうか。 真っ白い花が可愛らしいですが、これが特別に美人なのか・・・。スミレの仲間は皆可愛らしいし、なぜ、このスミレだけが特別に“乙女”なのか・・・。と思っていたら、最初に神奈川県の箱根にある…
茎のないスミレが続いたので、茎のあるスミレを紹介します。タチツボスミレです。 山で咲いているものを撮りたかったのですが、時間が取れなさそうだったので、自宅の庭に咲いているもので紹介します。山に生えているものが一番ですが、自宅の庭にあるのもよ…
春に出会って心踊る植物の一つにスミレの仲間があります。このテーマでは私の近所でよく見られるスミレを紹介したいと思います。まずは、先日百年公園で見てきたマキノスミレです。 花の時期だと10cm以下の小型のかわいいスミレです。マキノスミレはシハイス…
竹林の林内でよく見かけたのはヤマアイです。 ヤマアイは樹林内に生育する多年生草本(少なくとも2年以上生存し、2回以上開花・結実する植物)で、本州・四国・九州・琉球に分布します。私が歩いた範囲では、林縁よりも林内で多く目に付きました。比較的湿っ…
続いてシシガシラです。シシガシラもシダ植物です。 シシガシラも似た植物は多くないですが、オサシダ、ミヤマシシガシラといった非常によく似た仲間があります。でも、オサシダは山地の奥に、ミヤマシシガシラは亜高山帯辺りに分布するので、身近な山で見ら…