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家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

河川堤防の植物-138.ウマノアシガタ-

黄色の花びらがあざやかなウマノアシガタです。キンポウゲと言ったほうが通じる人もいるかもしれません。

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佐賀県佐賀市にて(4月26日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。

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天気のよい日に撮影するとまぶしいくらいです!!

花びらは光沢があり、日の光に照らされると、黄色というよりかは金色に近い感じになります。春の植物としては背が高く、このキラキラした目立つ花を見れば、すぐにウマノアシガタとわかります。キンポウゲは、漢字で書くと「金鳳花」となり、この黄金色の花びらが「金」の語源だと思います。

ウマノアシガタキンポウゲ科キンポウゲ属の多年草(たねんそう:地下部が2年以上生存し、毎年花や実をつける)で、日本全国の低地~山地の草地に生育します。分布域の広い種ということは、勘がよい方はお気づきかもしれませんが、個体の変異が大きな種です。北海道のような寒冷地や、貧栄養地のような場所だと、全体的に華奢になります。逆に先日訪れた九州の佐賀県の個体はとても立派で花付きもよく、うちの近所のものとはだいぶ雰囲気が異なりました。ただ、大きさには変化があるものの、花や葉の形はだいたい同じなので、ウマノアシガタだろうなという見当はすぐにつきます。


ウマノアシガタの特長は次の4点です。
①生育地:山地~平野の草地。(新しい道路沿いでは寒冷地や高標高域でも分布することがあります。)
②地下部:地下茎はありません。
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③葉:葉は大きく35裂し、さらに深めの鋸歯(きょし:葉の縁のぎざぎざ)があります。茎の葉は柄が殆どありませんが、地際の葉には長い柄があります。
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④花:花びらは1cm程度で、黄色く、日の光をあびると輝きます。雄しべや雌しべも黄色です。


似たような植物としては高山に生えるミヤマキンポウゲがあります。通常、ウマノアシガタミヤマキンポウゲは生育地の標高が異なるため分布が重なりませんが、両者はかなり似ています。ウマノアシガタの茎の毛は開出し、ミヤマキンポウゲは茎の毛が伏すようですが、違いは微妙な感じです。標高の高い道路際や、北海道の道路際では両者の識別には注意したほうがよいかもしれません。あとは地下茎の出るオオウマノアシガタの仲間も似ています。