常緑広葉樹林の木
ソヨゴはうちの近所の山ではよく見かける木ですが、関東地方で調査していた若い頃は殆ど見ることがなかった木です。 岡山県美作市にて(3月3日)。以下、産地記載ないものは撮影場所・撮影日同じです。 ソヨゴは乾燥した樹林に生育することが多く、尾根や西向…
栽培されている果物の原種という訳では無いけど、市販の果物と同じような実をつける野生の植物を、ブドウに対してヤマブドウ、梨に対してヤマナシ、柿に対してヤマガキ(種としては同じ)なんて名付けたりしますね。それではヤマモモは桃の原種でしょうか? …
どんぐりのなる木というと私は関東育ちのせいか、コナラやミズナラといった落葉広葉樹を思い浮かべます。一方で関東以西の暖地に多い常緑広葉樹のカシの木の仲間もどんぐりがなります。やっぱり、四国・九州の人達はどんぐりの木といったらカシの仲間を思い…
正月飾りには常緑の葉に赤い実をつける、ナンテン、マンリョウ、センリョウなどがよく使われますね。私は知りませんでしたが、今回紹介するアリドオシも縁起物の植物とされているようです。 三重県熊野市にて(12月12日)。赤い実がついているのですがわかり…
暖かい緑茶がおいしい季節になってきましたね。ところでお茶の花って見たことありますか?お茶の花は今頃(11月)がちょうど見頃です。 愛知県設楽町にて(11月19日)。以下、花の写真は撮影日・撮影場所同じです。 この茶畑は管理放棄されていて、人知れず…
山道を歩いているとフワッと華やかな香りが一瞬しました。ふと視線を斜め前方に向けるとテイカカズラが満開の時期を迎えていました。私はあまり匂いに敏感ではないのですが、テイカカズラの香りには気付きます。 岐阜県土岐市にて(5月29日)。産地記載ない…
焼き鳥屋に入って「焼き鳥は炭火焼きがいいよね~」「炭は紀州の備長炭に限るね~」なんておっしゃっている方々いませんか?ところで備長炭の原料の木の名前分かりますか? 三重県尾鷲市にて(2月21日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 この木なんですけ…
12月中旬に今年最後の現場に出かけてきました。この時期になると被写体となる植物も少なくなってきますが、常緑広葉樹林域はまだまだ植物観察ができますね~。今年最後の被写体(多分)となったのはイズセンリョウです。 三重県尾鷲市にて(12月11日)。以下…
ちょっと薄暗い林道を歩いていると、遠くの白いアジサイの花が目に飛び込んできました。ヤマアジサイかな~と思ったけど、近づくと葉がテラテラと光っています。おっ、ガクウツギだ 静岡県川根本町にて(5月17日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 この距離…
桜より少し前から咲き出すのがこのヒサカキ。今頃もまだ咲いていると思いますが、今年は季節の進みが早いので、もう花も終わりかけかもしれません。 岐阜県関市にて(3月24日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 ヒサカキの花は直径5mmぐらいと小さいので…
先に紹介したイタビカズラと同じ仲間のヒメイタビです。ヒメイタビもクワ科イチジク属の藤本ですが、イタビカズラとは容姿がだいぶ異なるのですぐに見分けられます。 “ヒメ”とつくので、イタビカズラに比べると葉はかなり小ぶりです(大きいもので4cmくらい…
今回はつる植物のイタビカズラを紹介します。常緑広葉樹林の林内や林縁に生育します。常緑広葉樹林内にはつる植物がたいてい数種は生育していますが、イタビカズラはわりとよく見る種だと思います。 石垣をのぼるイタビカズラ(矢印の葉の植物がそうです) …
今回紹介するのはタイミンタチバナです。 タイミンタチバナの全景(ごちゃごちゃしてちょっとわかりづらいですね) タイミンタチバナの葉 この記事の前に紹介したミミズバイとちょっと雰囲気が似ていますが、ミミズバイに比べると、やや葉が小ぶりで、細長い…
今回はちょっと変わった名前の植物です。ミミズバイ! 全体の雰囲気。これで1.5m程度です。 葉はこんな感じです。 植物の名前によく使われる動物の名前はイヌですね。イヌノフグリ、イヌショウマ、イヌヨモギ・・・etc.次に多いのはネコかな?ネコヤナギ、ネコ…
林縁の植物の次は常緑広葉樹林の植物を紹介します。これは皆さんご存知のヤブツバキです。ヤブツバキはツバキ科の植物で本州・四国・九州・琉球に分布します。 ツバキは日本人が特に好む花の一つではないでしょうか。公園や庭にもよく植えられ、ピンクや白、…