身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

落葉広葉樹林(山地)の草

2020年の出会いベスト5(第2位)-342.オオキツネノカミソリ-

今年は初めて出会った植物が比較的少なかったのですが、第2位のオオキツネノカミソリは初めて出会った植物でした。ただ、写真を撮影している時はキツネノカミソリだと思っていました(ごめんね~)。 岐阜県飛騨市にて(8月12日)。以下、撮影日・撮影場所同…

春といえば黄色の花-316.ツルキンバイ-

春の黄色の花は平野部や里山だけでなく山地でも見られます。ツルキンバイは一見すると平野部に多いヘビイチゴのようにも見えますが、山地だけに分布する身近ではない植物だと思います(笑)。 福島県いわき市にて(5月7日)。全て産地同じで記載ないものは撮…

牧野富太郎先生の好きな花-309.バイカオウレン-

バイカオウレンは早春に白い可憐な花を咲かせる植物です。四国地方の暖地では2月下旬には咲き始め、岐阜県南部の山では3月下旬~4月上旬に咲きます。今年は暖冬だったので、いつもより早く咲いているかもしれません。 岐阜県養老町にて(4月20日)。下の写真も…

ササの仲間-294.スズタケ

11月下旬になるとさすがに紹介する植物が少なくなってきます。冬でも青々としている植物といって思い当たるのはササの仲間でしょうか。日本はササの国と言ってよいほどササの仲間が各地に生育しています。そんなササの仲間で近年話題になったのが、このスズ…

出会うとうれしい植物-293.オケラ-

きれいな植物や珍しい植物に出会うと当然うれしくなりますが、それほどきれいでもなく、珍しくもないけど、出会うとうれしくなってしまう植物があります。私にとってはオケラがそんな植物です。 山形県川西町にて(10月20日)。オケラの写真は撮影場所・撮影…

やっぱり百合はきれいだね-281.クルマユリ-

百合の仲間はすごく珍しい植物じゃなくても、山の中で出会うとうれしいものです。文句なしにきれいですから。冷涼な地方で出会うことの多いクルマユリです。 北海道北見市にて(7月19日)。下記の写真も撮影場所・撮影日同じです。 葉のつき方、花の大きさとい…

春が旬なスミレ!-275.ヒナスミレ-

ちょっと遅くなってしまいましたが、北の地域ではまだ間にあうかもしれないということで紹介します(もう遅いかもしれません)。ヒナスミレです。 福島県須賀川市にて(4月18日)。春の日差しが似合うスミレです。 ヒナスミレは落葉広葉樹林内に生育するスミレ…

シカが嫌いな植物-253.テンニンソウ-

9月に入って天候が悪い日が多いですね。そのせいか暑さは収まり、山はだんだんと秋っぽくなってきました。この年2回目の丹沢登山ではテンニンソウが満開の時期を迎えていました。 神奈川県清川村にて(9月13日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 立派な花…

美しいお名前-240.ヒトリシズカ-

ゴールデンウィークを過ぎるとうちの近所(岐阜県南部)はすっかり初夏の装いです。でも日本は広く、北日本や標高の高い地域では春まっさかりの頃でしょう。もう少し春の気分でいたいので、春植物を紹介していきます。ヒトリシズカです。 福島県いわき市にて…

北海道で出会った植物-205.カラフトダイコンソウ-

昨年出合った植物ですが、オオダイコンソウを紹介したついでにカラフトダイコンソウを紹介します。 北海道宗谷市にて(6月15日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 ダイコンソウの仲間は似ていますが、茎の毛と托葉の形で簡単に見分けられます。 大きさは…

北海道で出会った植物-204.オオダイコンソウ-

ダイコンソウよりもひとまわり大型のオオダイコンソウです。 北海道ニセコ町にて(7月21日)。明るい樹林や林縁でよく目にする。 私の住む岐阜県ではあまり見かけることはありませんが、北海道では比較的普通に見ることができます。わりとしっかりとした植物…

早春の植物-183.コセリバオウレン-

いろんな方のブログでネコノメソウの仲間の写真が紹介されていたので、私もネコノメソウの仲間を見に少し足を伸ばしてみました。残念ながら、目的のネコノメソウの仲間は殆ど咲いていませんでしたが(記事掲載頃は咲いていると思います)、満開の「今が旬」…

2017年酉年つながり-172.ノビネチドリ-

鳥にちなんだ名前ではスズメがよく使われますが、チドリ(千鳥)もそこそこ使われます。そんなチドリが名前につく植物で、比較的見やすいのが、このノビネチドリだと思います。 北海道稚内市にて(6月17日)。以下、撮影場所は同じです。 きれいな花ですが野…

2016の出会いベスト5-166.ミヤマツチトリモチ-

仕事が忙しく植物の紹介がご無沙汰となってしまいました。前のテーマはすっかり忘れ、2016年も残りわずかという状況になってしまいました。月日のたつのは早いものです・・・。この状況になれば、紹介する植物は決まっています。今年の出会いベスト5です。新し…

丹沢で出会った植物-154.シロヨメナ-

山はススキの穂が出てきて、秋の雰囲気が漂ってきました。ただ、この気温は明らかに夏ですね・・・。平野部は本当に厳しい暑さです。「早く秋よ来い!」という願いをこめて、秋っぽい植物を紹介したいと思います。丹沢でも、もうだいぶ咲いているでしょうか。シ…

丹沢で出会った植物-151.クワガタソウ-

夏休みといえばカブトムシ、クワガタムシとり!ということで、夏休みにちなんでクワガタソウを紹介します。 神奈川県山北町にて(7月12日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 果実期。果実の形を兜に、中央の萼片を鍬形にみたてた。 クワガタソウという名…

丹沢で出会った植物-149.ツルシロカネソウ-

丹沢では登山道の足元にも小型の花がたくさん咲いています。中には、シカに食べられてしまって小さくなってしまったものもありますが、このツルシロカネソウはもともと小型の植物です。 神奈川県清川村にて(7月14日)。群生するので探すのはそれほど難しく…

北国で出会った植物-116.オニノヤガラ-

ランの仲間は、きれいな花をつけたり、変わった形の花をつけたりしますね。オニノヤガラも変わった形のランの一つといえます。 北海道黒松内町にて(7月23日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 小さな花を多数つけます。普通の葉っぱらしいものはありませ…

北国で出会った植物-115.ミミコウモリ-

ミミコウモリです。“コウモリ”とつきますが、夜に飛ぶ哺乳類のコウモリではありません。でも、ミミコウモリなんて、夜飛ぶコウモリの仲間にもありそうな名前です。 北海道稚内市にて(9月3日)。以下、撮影場所・撮影日同じです。 ピンボケいまいちですが、…

北国で出会った植物-114.オオウバユリ-

ユリの中では、少し異様な存在感を示すのがオオウバユリでしょうか。 人の背丈より少し低いくらい。北海道稚内市にて(7月16日)。 花付きがよく、典型的なオオウバユリ。つぼみをあわせて14個の花があります。 漢字で書くと、「大姥百合」。「日本の野生植…

北国で出会った植物-112.ハンゴンソウ-

この植物も涼しい地方で目立つ花の一つでしょう。ハンゴンソウです。 北海道稚内市にて(9月2日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 林縁などに多く、背が高く群生するので目立ちます。 背丈は1~2m程度で、花が咲く頃は人の胸の高さより大きいものが多い…

北国で出会った植物-107.オニシモツケ-

北国でひときわ目立つ花の一つが、このオニシモツケだと思います。 北海道稚内市にて(7月18日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 “オニ”と名前のつく植物はごついものが多く、オニシモツケも背丈は1.5m前後にまで達します。さらに、群生することが多いの…

北国で出会った植物-106.エゾイラクサ-

北国でやっかいな植物といえば、このエゾイラクサでしょうか。 葉の腋から出ているのが花序。花は目立たない。北海道稚内市(7月15日)にて。 この植物は北海道であれば、目をつぶっていてもわかります!普通にやぶを歩いていて、手に「イテッ」と感じたら、…

シソ科植物は花がきれい!-101.カメバヒキオコシ-

植物の名前の字数は短いものもあれば、長いものもあります。たいてい字数が長いものだと、ホソバ~、ヒロハ~、シロバナ~のように、容姿を形容する語句がつくので、その語句が区切りとなって発音します。それでは、このカメバヒキオコシはどこで区切るので…

青森県で出会った植物-62.コキンバイ-

樹林の中でひっそりと咲くコキンバイです。 青森県(5月20日)にて。以下、撮影日同じです。 ヘビイチゴのような花をつけているところから、植物を見慣れた人ならバラ科とすぐわかりますね。ヘビイチゴのような黄色の花をつけるバラ科の仲間は意外と種類が多…

青森県で出会った植物-61.マイヅルソウ-

名前も容姿も上品なマイヅルソウです。 日本の野生植物(平凡社)によれば、「葉脈の曲がった形を翼を広げたツルに見立てた」とありましたが、葉脈を翼に見立てるという表現が個人的にはわかりづらい感じがします。私は素直に葉の形状がツルの飛び立つ瞬間に…