身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

水田・河畔水辺の草

春といえば黄色の花-315.タガラシ-

水田に水が入りカエルの鳴き声も聞こえるようになってきました。稲作をする水田には雑草は殆ど生育していませんが、休耕田や河川敷の湿地にキラッと輝く小さな黄色の花がありました。タガラシです。 東京都世田谷区(5月22日)にて。同じ産地のものは撮影日…

河川敷の植物-291.オギ-

「河川敷の植物」と言われ真っ先に思い浮かぶ植物の一つが、このオギです。秋の河川敷を歩くとオギの穂がさわやかな風に揺れ、散歩にいい季節になったな~と思います。 東京都府中市にて(10月17日)。遠目には爽やかだけど中に入るのは大変です。 神奈川県…

庭の雑草-257.コブナグサ-

コブナグサは水田の畦や湿地でよく見かける植物です。「コブナグサが庭の雑草なんて随分じめじめした家だね・・・」と心配してくれた人は、かなり植物好きの人ですね。 岐阜県関市にて(9月23日)。植木鉢にてんこもり!育てている訳ではありません。 名前がか…

庭の雑草-255.ウキクサ-

自宅庭の水槽や水鉢でメダカを飼育していて、そこにウキクサが生育しています。 岐阜県関市にて(9月3日)。下も同じ日に撮影しました。 そもそもこの水槽や水鉢はメダカを飼育したくて設置したわけではありません。仕事で調査に出かけると水草に出会うこと…

苺が実ったよ!-243.ヘビイチゴ-

今年は梅雨が早いようです。梅雨時から夏にかけては野生の苺の実る時期です。ヘビイチゴもちょうど実りの時期を迎えていました。 茨城県常総市にて(5月22日)。たくさん実がついていました~。 ヘビイチゴが食べられないことは皆さんご存知ですよね~。食べら…

春といえば黄色の花-242.オヘビイチゴ-

黄色の花を続けます。オヘビイチゴです。 佐賀県佐賀市にて(4月26日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 この仲間は花だけ見ると皆同じに見えます。葉の形の方が種を見分けやすい。 「ヘビイチゴ」とつきますが、オヘビイチゴはイチゴ状の赤い実はつけま…

無視しないでね!-239.ムシクサ-

きれいな花にスポットライトが当たりがちな春植物。非常に地味な花をつけるムシクサも春から初夏に出現する植物です。きっと「無視しないでねー」とつぶやいていることでしょう。 岐阜県関市の借りている畑にて(4月22日)。以下、撮影日・撮影場所同じです…

秋といえばタデの仲間-212.ホソバイヌタデ-

ホソバイヌタデは少し珍しい植物で環境省の絶滅危惧種に指定されています。 新潟県新潟市にて(9月29日)。花が咲き始めの個体。 新潟県新潟市にて(10月11日)。実ができはじめの個体。 絶滅危惧種に指定されている植物の中には、様々な分布パターンのもの…

地元で撮影した植物-192.ゲンゲ(レンゲ)-

レンゲを知らない人はあまりいないですよね。レンゲはなんと「岐阜県の花」です(これ書くまで知りませんでした。) 岐阜県関市にて(5月14日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 ちなみに、私たちの業界が使用する標準的な和名はゲンゲとなります。 とこ…

地元で撮影した植物-173.ケキツネノボタン-

筆が遅いため季節はずれとなって掲載の機会を失った植物が多々あります。そんな植物をネタの少ないこの時期に紹介したいと思います。「身近な自然」と言いながら、私から見て遠方の植物の紹介が多いので、まずは地元で撮影した植物たちから。ケキツネノボタ…

どっちなんだ~?-129.ミズタネツケバナ-

この前の記事で、タネツケバナかオオバタネツケバナかよくわからない植物があると書きました。それが、今回紹介するミズタネツケバナです。 岐阜県関市にて(4月7日)。タネツケバナかオオバタネツケバナか迷います。 今回は、殆ど写真がなかったので、標本…

これも難しいかな?-128.オオバタネツケバナ-&-24.タネツケバナ-

こんどはタネツケバナに似た外来種ではなく、在来種のオオバタネツケバナを紹介します。 渓流沿いの水辺に生育する大型の個体。愛知県設楽町にて(5月8日)。 名前のとおり、全体大型になり、茎も太くがっしりした感じです。 オオバタネツケバナはアブラナ科…

北国で出会った植物-108.ハイキンポウゲ-

植物好きの人が見れば、キンポウゲだ!とわかりますよね。でも、なんか随分と密生して、背丈が低いですね。これは、ハイキンポウゲです。 北海道稚内市にて(7月18日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。 花だけ見れば、よく見るキンポウゲとそっくりです。…

シソ科植物は花がきれい!-102.ハッカ-

ハッカ飴の原料となるのが、このハッカです。 北海道稚内市にて(9月2日)。以下、撮影場所・撮影日同じです。 基部で分枝して大きな株となります。わりと群生することが多いです。 ただ、今ではこの植物を原料として作っている飴は少ないと思われます。北海…

平地の秋の花-87.タウコギ-

水田雑草ですが、最近出会うことが少ない植物の一つ、タウコギです。目立つ花ではありませんが、特徴的な花です。 福島県湯川村にて(9月27日)。以下、撮影場所、撮影日同じです。 タウコギはキク科センダングサ属の一年草(いちねんそう:生育不適期を種子…

平地の秋の花-86.オグルマ-

秋がだいぶ深まってきました。晩秋の花というと、私はキク科の植物をイメージします。そこでキク科の植物を紹介していきたいと思います。まずはオグルマです。 青森県八戸市にて(9月23日)。以下、産地・撮影日同じです。 オグルマはキク科オグルマ属の多年…

平地の秋の花-81.オオクサキビ-

河原でイヌタデ属の植物と一緒に生育しているイネ科の植物がいくつかあります。そんなイネ科植物の一つが、このオオクサキビです。 新潟県新潟市(9月9日)にて。 若い花序。新潟県新潟市(9月9日)にて。 オオクサキビは北米原産の外来種で、イネ科キビ属の…

平地の秋の花-79.イシミカワ,80.ママコノシリヌグイ-

茎に刺のあるイヌタデ属で、三角形の葉を持つ植物が2種あります。似ている植物なので同時に紹介します。まずは花よりも実が特徴的なイシミカワ。 東京都八王子市(10月18日)にて。 実の印象が強すぎて花の記憶がありません・・・。東京都八王子市(10月18日)…

平地の秋の花-78.アキノウナギツカミ-

イヌタデ属は秋の代表的な花なので、もう少し続けます。アキノウナギツカミです。 水辺に生育していたため泥をかぶっています。神奈川県茅ヶ崎市(10月19日)にて。 アキノウナギツカミはこれまでのイヌタデ属と異なり、茎に刺があります。イヌタデ属の植物…

平地の秋の花-76.オオイヌタデ-

筆が遅いのと、現場続きで、夏の花はあまり紹介できませんでした・・・。秋の花はいっぱい紹介したいです。最初の植物はオオイヌタデです。 濃いピンク色の花のタイプ(東京都日野市.7月8日) こちらは白色のタイプ(東京都日野市.7月8日)。 オオイヌタデは…

初夏と言えばスゲでしょ!-59.ウマスゲ-

今回紹介するスゲはちょっと珍しいウマスゲです。 岐阜県(5月28日)にて なぜ、ウマという名前が付くのかはよくわかりません。このスゲの特徴は果苞が長いことです。1個の果苞が1cmぐらいと、とても長いです。「この果苞の長さと、馬の顔の長さをかけたのか…

初夏と言えばスゲでしょ!-58.オオカワズスゲ-

先日、青森県で撮影してきたオオカワズスゲです。 青森県(6月10日)にて 名前に「カワズ」とつくだけに、湿地や河畔の水辺に生育します。そして「オオ」とつくだけに小さな小穂が密集するタイプのスゲの中では、茎や葉が太く、全体も大型(大きいものは60cm…

春の畦に咲く植物-48.ノミノフスマ-

ナデシコ科の植物のノミノフスマです。 名前に“ノミ”とつくだけに、草丈10cm程度の小型の植物です。水田の畦にも生えますが、内部に多いです。また、湿った環境を好むので、河川敷の水辺などにも生育します。 ノミノフスマはナデシコ科ハコベ属の越年草(え…

春の畦に咲く植物-5.コオニタビラコ-

キク科の植物が続いているので、この流れでコオニタビラコを紹介します。 コオニタビラコは春の七草でも紹介しています。春の七草の時はロゼットでしたが、今は立派な花を咲かせています。今の時期なら、探すのもだいぶ楽だと思います。 コオニタビラコはキ…

春の畦に咲く植物-44.オオジシバリ-

一見するとタンポポに似ています。でもちょっと華奢なような気がしますね。これはオオジシバリです。 オオジシバリとタンポポの比較 キク科の仲間の花びらのようなものは舌状花(ぜつじょうか)と言います。オオジシバリはタンポポの仲間に比べると、この舌…

春の畦に咲く植物-42.ムラサキサギゴケ-

この前に紹介したトキワハゼとそっくりなのが、このムラサキサギゴケです。 4月中旬、関市にて 花が似ているので、お互い間違いやすい植物です。 ムラサキサギゴケはゴマノハグサ科(最近の分類ではサギゴケ科)の植物で、本州、四国、九州に分布します。ト…

春が旬なスミレ!-40.ツボスミレ-

今回のスミレ特集では最後の紹介となります。近所の水田で見たツボスミレです。 ツボスミレはニョイスミレとも呼ばれ、沖縄を除く日本全国に分布します。湿った環境を好むため、水田周辺や湿地に生育します。ごく普通のスミレで、生育環境も幅広いため、個体…

徳島で出会った植物-24.タネツケバナ-

徳島で最もきれいに、たくさん咲いていたのはタネツケバナでした。 タネツケバナは北海道~九州までの日本全国に分布し、早春~春に開花します。水田を中心に湿った環境に多く生育、稲作前の水田はタネツケバナの花畑です。タネツケバナの仲間は分類が難しい…

徳島で出会った植物-23.ツクシスズメノカタビラ-

この記事の前にスズメノカタビラを紹介しましたが、これはどうでしょう?非常に似ていますが、色合いや雰囲気が少し違いませんか?これがツクシスズメノカタビラです。 ツクシスズメノカタビラは本州(京都以西)・四国・九州地方に生育するイネ科の一年生植…

徳島で出会った植物-22.スズメノカタビラ-

スズメノカタビラは早春の水田を代表する植物です。 スズメノカタビラ(全体写真がうまく撮れず、これは岐阜県です。) スズメノカタビラはイネ科の一年生植物(いちねんせいしょくぶつ:生育不適期を種子過ごし、発芽から結実までが1年以内の植物)で、北海…