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家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

河川の堤防の植物-139.コウゾリナ-

黄色の花の植物を続けます。コウゾリナです。このコウゾリナはいつも写真がうまく撮影できません。

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三重県多気町にて(5月13日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。

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花だけなら、わりと上手にとれます。小型のタンポポみたい。

背丈は1m前後と大きくなり、直径2cm程度の鮮やかな黄色の花を多数つけます。人間の目でみると、かなり目立つ植物だと思うのですが、写真に収めようとすると、うまくいかないんですよね~。全体を撮影しようと思うと、どこにピントがあっているのかよくわからなくなってしまいます。また、目立つ花なのですが、大型の植物のわりには花が小さく、それぞれが離れて付くせいか、花が背景にとけこんでしまって、いまいちの写真になってしまいます・・・。腕の悪さをコウゾリナのせいにしてはいけませんね・・・。

コウゾリナはキク科コウゾリナ属の越年草(えつねんそう:秋に発芽して冬越し、翌春に開花・結実して枯死する)で、北海道~九州の草地や路傍に生育します。コウゾリナの語源は、剃刀(かみそり)に由来するようです。植物のざらざらした毛の感じと剃刀の荒い感じをかけあわせたとのことです。私の感覚だと、「剃刀のような植物」というより、剃刀で毛をそってあげたい植物という感じです。

コウゾリナの特徴は次の4点です。
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①草丈と茎の毛:草丈は100cm前後で直立し、茎にはザラザラした硬い毛がはえます。
②葉の形と毛:葉は互生(ごせい:葉が交互に着く)し、柄のない楕円形で、鋸歯(きょし:葉の縁のぎざぎざ)があります。葉の裏には茎と同じようなザラザラした硬い毛がはえます。
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③花の大きさと付き方:花は黄色で直径2cm程度。まばらに多数つきます、
④総苞の毛:総苞(そうほう:キク科植物の花の基部の鱗状の苞が集まった部分。普通の花の萼のように見える部分)に、黒っぽい硬い毛がはえます。


生育範囲が広いので、いくつか変種や亜種があり、高山に生育するカンチコウゾリナ、海岸に生育するハマコウゾリナなどがあります。