河川堤防の植物-163.シマスズメノヒエ-
スズメノヒエのそっくりさんを続けます。まずはシマスズメノヒエです。
比較的新しい堤防周辺に多数生育していました。
一見したところ、スズメノヒエとほぼ同じです。花序の形はほぼ一緒ですし、背丈も膝丈前後です。ポイントは毛の生えているところの違いです!毛はルーペを使わずに肉眼でも見えますので、花序を手にとって見てみましょう。簡単に言えば、スズメノヒエとシマスズメノヒエは毛の生え方が正反対です。
シマスズメノヒエの特徴は次の4点です。
①:生え方:株状にはえ、茎はやや斜めに立ち上がり、膝丈程度。
②:葉と茎:葉と茎の葉鞘(ようしょう:葉の付け根から下側の茎を鞘状に巻いている部分)は無毛です。この部分がスズメノヒエと異なります。
③花序:花序の形はスズエノヒエとほぼ同じで、総(そう:写真参照)が交互に3~6個つきます。3~4個が多い気がします。
④花:個々の花は楕円形で、総に多数つきます。花には長い白色の毛があります。この部分がスズメノヒエと異なります。