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家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

河川堤防の植物-163.シマスズメノヒエ-

スズメノヒエのそっくりさんを続けます。まずはシマスズメノヒエです。

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佐賀県小城市にて(9月23日)。以下、撮影場所・撮影日同じです。

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比較的新しい堤防周辺に多数生育していました。

一見したところ、スズメノヒエとほぼ同じです。花序の形はほぼ一緒ですし、背丈も膝丈前後です。ポイントは毛の生えているところの違いです!毛はルーペを使わずに肉眼でも見えますので、花序を手にとって見てみましょう。簡単に言えば、スズメノヒエとシマスズメノヒエは毛の生え方が正反対です。

シマスズメノヒエの特徴は次の4点です。
①:生え方:株状にはえ、茎はやや斜めに立ち上がり、膝丈程度。
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②:葉と茎:葉と茎の葉鞘(ようしょう:葉の付け根から下側の茎を鞘状に巻いている部分)は無毛です。この部分がスズメノヒエと異なります。
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③花序:花序の形はスズエノヒエとほぼ同じで、総(そう:写真参照)が交互に36個つきます。34個が多い気がします。
④花:個々の花は楕円形で、総に多数つきます。花には長い白色の毛があります。この部分がスズメノヒエと異なります。

シマスズエノヒエはイネ科スズメノヒエ属の多年草(たねんそう:地下部が2年以上生存し、毎年花や実をつける)で、南米原産の外来種です。本州・四国・九州・琉球帰化していて、南米原産のせいか暖地では多い気がします。近年整備された堤防やグラウンド周辺の草地では特に多く、在来のスズメノヒエを追いやっている雰囲気です。