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家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

春が旬なスミレ!-40.ツボスミレ-

今回のスミレ特集では最後の紹介となります。近所の水田で見たツボスミレです。

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ツボスミレはニョイスミレとも呼ばれ、沖縄を除く日本全国に分布します。湿った環境を好むため、水田周辺や湿地に生育します。ごく普通のスミレで、生育環境も幅広いため、個体の変異差が(個体の個性みたいなもの)大きく、雰囲気が異なるものも多々あります。同じように日本全国に分布するタチツボスミレよりも個体差が大きいような気がします。
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ツボスミレは茎のあるタイプの種で、特徴は次の3点です。
①花:花は小さく1cm程度の大きさで、白色に紫色の線が入ります。側弁(そくべん:写真参照)に毛がある。
②葉:葉はハート型で無毛。写真は縦長気味(縦長気味が多いような気がします)ですが、横が長くなったり、葉の先がとがったりもします。とにかく形はわりと変化に富みます。葉柄は長く、翼(よく:柄まで伸びる葉の一部分)がありません。托葉(たくよう:写真参照)タチツボスミレのように裂けません。
③生育環境:湿地周辺に生育します。

ツボスミレに似たものとしてはアギスミレ、ヒメアギスミレがあります。これらとの違いは結構微妙な時もあります。これらの種を紹介するときに、また説明したいと思います。