春の畦に咲く植物-5.コオニタビラコ-
キク科の植物が続いているので、この流れでコオニタビラコを紹介します。
コオニタビラコはキク科ヤブタビラコ属の越年草(えつねんそう:秋に発芽して冬越し、翌春に開花・結実して枯死する)で、本州~九州に分布します。水田に生育し、水田以外の湿地で見ることはあまりないと思います。似た植物には、ヤブタビラコ、コオニタビラコがあり、これ以外の植物で似ているものはあまりありません。
コオニタビラコの特徴は次の3点です。
②花:花は1cm程度で、舌状花(ぜつじょうか)は6-10枚。ヤブタビラコの花はもう少し小さく、舌状花は18-20枚。
今回、近所の水田を歩いてみて、春先よりも多くのコオニタビラコを確認できました。最近は、地域によってはかなり少なくなっているという話も聞くので、七草採りの際は、「毎年食べてなくならないかな・・・」と一抹の不安を感じながら採っていましたが、今回の感じなら大丈夫そうです。花も咲いていたので、種子もそれなりにできていることでしょう。少し安心しました。