地元で撮影した植物-192.ゲンゲ(レンゲ)-
レンゲを知らない人はあまりいないですよね。レンゲはなんと「岐阜県の花」です(これ書くまで知りませんでした。)
岐阜県関市にて(5月14日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。
ちなみに、私たちの業界が使用する標準的な和名はゲンゲとなります。
ところで、レンゲは稲作前の田んぼに自然に生えてくる植物と思っている人、いらっしゃいますよね?実は、田んぼのレンゲは農家の方が種をまいているのです。
きれいなレンゲ畑は人が作り出した景観です。個人的にはコスモス畑よりも好きです。
レンゲは日本に自生している植物ではありません。たまに水田の周辺や川辺に少数が生育している時もありますが、これらは逃げ出した個体となります。日本の春の代表的な風景とも言えるレンゲ畑が日本古来の景観では無いというのは意外ですよねー。この業界に入らなければ、私も気づかなかったかもしれません。
レンゲの特徴は説明するまでもないと思いますが、葉の形や実の形まで頭の中に思い浮かべることができる人は少ないかもしれません。マメだけに豆知識になると思います。
①葉:葉は円形の小葉(しょうよう:1枚の葉が分裂してできた個々の葉のこと)を9枚前後つける、一回羽状複葉(いっかいうじょうふくよう:葉の軸が伸びて小葉が3枚以上付き、葉の軸は分枝しない)です。
②花:この花の形を見ればすぐにわかりますね。1個の花を見るとマメ科の花というのがわかります。
③実:最初は行儀よく並びますが、実が熟し始めるとそれぞれが勝手な方向を向いてしまいます。実は熟すと真っ黒くなります。