身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

2015-01-01から1年間の記事一覧

東北の秋といえば芋煮でしょっ!?

今年のシルバーウィークは長かったですね。仕事の合間で休みがとれたので、福島県喜多方市在住の大学時代の友人宅に遊びに行きました。「何する?」ということになり、友人曰く、「この時期なら河原で芋煮でしょ!」 芋煮会と言えば、山形県が有名ですね。日…

平地の秋の花-82.エゾシロネ-

湿地に生育する植物を続けます。花の目立たないエゾシロネです。 茎1本では目立たない雰囲気があります。北海道稚内市(9月3日)にて。 こんな感じで群生するので結構目につきます。北海道稚内市(9月3日)にて。 エゾシロネの大きさは20-50cmぐらいなので、こん…

平地の秋の花-81.オオクサキビ-

河原でイヌタデ属の植物と一緒に生育しているイネ科の植物がいくつかあります。そんなイネ科植物の一つが、このオオクサキビです。 新潟県新潟市(9月9日)にて。 若い花序。新潟県新潟市(9月9日)にて。 オオクサキビは北米原産の外来種で、イネ科キビ属の…

平地の秋の花-79.イシミカワ,80.ママコノシリヌグイ-

茎に刺のあるイヌタデ属で、三角形の葉を持つ植物が2種あります。似ている植物なので同時に紹介します。まずは花よりも実が特徴的なイシミカワ。 東京都八王子市(10月18日)にて。 実の印象が強すぎて花の記憶がありません・・・。東京都八王子市(10月18日)…

平地の秋の花-78.アキノウナギツカミ-

イヌタデ属は秋の代表的な花なので、もう少し続けます。アキノウナギツカミです。 水辺に生育していたため泥をかぶっています。神奈川県茅ヶ崎市(10月19日)にて。 アキノウナギツカミはこれまでのイヌタデ属と異なり、茎に刺があります。イヌタデ属の植物…

平地の秋の花-77.イヌタデ-

オオイヌタデがあるので、普通のイヌタデもあります。むしろ、こちらの方が目にすることが多いですね。 畑地等でみるタイプは小型(高さ30-40cmくらい)です。神奈川県平塚市(10月13日)にて。 イヌタデは路傍や耕作地周辺でよく見かけます。オオイヌタデよ…

平地の秋の花-76.オオイヌタデ-

筆が遅いのと、現場続きで、夏の花はあまり紹介できませんでした・・・。秋の花はいっぱい紹介したいです。最初の植物はオオイヌタデです。 濃いピンク色の花のタイプ(東京都日野市.7月8日) こちらは白色のタイプ(東京都日野市.7月8日)。 オオイヌタデは…

飯豊連峰縦走(4日目:本山小屋→飯豊山→ダイグラ尾根→飯豊山荘)

縦走最終日。疲労もピークでしたが、最後に厳しいコースが待っています。ダイグラ尾根は鋸の歯のような小さな岩山がたくさん連なり、アップダウンの多いコースです。とにかく無事の下山を目指します。 尖った山並が続くダイグラ尾根(8月28日) 白い樹皮が目…

飯豊連峰縦走(3日目:御西小屋→大日岳(ピストン)→飯豊山→本山小屋)

朝はかなりガスってましたが、風はだいぶ弱まっていました。行程的にも今までになく余裕があり、植物の写真を撮影するとしたら今日しかないかもしれません。 2日目までまとまった群落を見なかったハイマツ群落(8月27日) 御西小屋から大日岳にかけては南西…

飯豊連峰縦走(2日目:門内小屋→北股岳→烏帽子岳→御西小屋)

朝から雨風強し・・・。西風がすごかったです。とても写真どころではありません。1日この調子かと憂鬱になりましたが、北股岳周辺では雨もあがり晴れ間が出てきました。 北股岳山頂2024.8m(8月26日)。 ←矢印側が西側。稜線。→矢印側が東側。風は→の向きで吹き…

飯豊連峰縦走(1日目:飯豊山荘→丸森尾根→地神山→門内小屋)

今回は身近な自然ではなく、大自然の紹介です。山屋さんではないので、体力・技術的に心配でしたが、山形県、新潟県、福島県にまたがる飯豊連峰をなんとか縦走してきました。 丸森尾根登山口。期待と不安が交錯する(8月25日)。 ブナ林とミヤマナラ低木林(…

平地の夏の花-75.オオニシキソウ-

雑草つながりでオオニシキソウを紹介します。 三重県多気町(8月19日)にて 目立たない花なので花序の拡大。三重県多気町(8月19日)にて。 参考:コニシキソウ(東京都調布市(10月17日)) 名前の由来は、在来種のニシキソウまたは、よく目にする外来種の…

平地の夏の花-74.ツユクサ-

夏休みも終盤ですね。この夏にディズニーランドに行った方も多いと思いますが、ミッキーマウスを連想させる花といえばツユクサでしょうか。 神奈川県平塚市(7月7日)にて。以下、撮影場所、撮影日同じです。 ミッキーマウス、ミッキマウス、ミッキー、ミッ…

「平地の夏の花-72.ヤブガラシ-」の修正

多年生の解説文が間違っていましたので修正しました。

平地の夏の花-73.コバノカモメヅル-

つる植物を続けます。星型の花がかわいいコバノカモメヅルです。 長さ1.3mくらいのつる植物。三重県鈴鹿市(7月31日)にて。以下、産地、撮影日同じ。 もう少し近づくとこんな感じ。 この星の形(ヒトデにも見える)といい、色といい格好いいですね。個々の…

平地の夏の花-72.ヤブガラシ-

とても強そうな名前のヤブガラシです。 神奈川県平塚市(7月7日)にて。以下、場所・撮影日同じです。 もう少し近づくとこんな感じです。 つる植物で、藪を枯らすほどの勢いで成長します。河川敷などでは、ヤブガラシにからまれてひん死の低木を見ることもま…

平地の夏の花-71.ヘクソカズラ-

なんとも失礼な名前をつけられたヘクソカズラです。別名にヤイトバナという名称もありますが、覚えやすいヘクソカズラの方が浸透していると思います。 神奈川県川崎市(7月1日)にて。 名前の由来は葉をもんでにおいをかぐと臭いからです。どのくらい臭いか…

神奈川県丹沢山地のブナ林

ブナ美林の訪問は、今年がこれで2度目です。今回は丹沢山地の太平洋側ブナ林を訪れました。丹沢山地のブナ林も立派で、面積的にも非常にまとまっています。 ブナ林の遠景(8月5日) ブナ美林。林床の植物も1m未満で、歩きやすそう(8月5日)。 登山道を登っ…

平地の夏の花-70.ネムノキ-

木に咲く夏の花の代表ともいえるネムノキです。テーブルのように広げた枝葉の上に多数のピンクの花をつけます。 岐阜県郡上市(7月30日)にて。 これで7mくらい。草地や林縁でのびのびと枝葉を広げます(東京都日野市(7月3日)にて) ネムノキは先駆性植物…

平地の夏の花-69.ノカンゾウ-

ヤブカンゾウと変種関係にあるノカンゾウです。 神奈川県川崎市(7月1日)にて。赤味の弱い個体。 別名ベニカンゾウとも呼ばれ、赤味の強い個体もあります。 三重県いなべ市(7月26日)にて。赤味の強い個体。 ノカンゾウも草地や林縁に生育しますが、ヤブカ…

平地の夏の花-68.ヤブカンゾウ-

夏休みが始まったと思ったら、もう立秋です。現場続きでちっとも夏の花が紹介できていません。夏休み期間中にいくつ紹介できるでしょうか・・・、夏休みの宿題みたいです。まずはヤブカンゾウです。 神奈川県平塚市(6月29日)にて。以下全て同じです。 「ヤブ…

北海道黒松内低地の北限ブナ林

北海道らしい森林というと、エゾマツ、トドマツが優占する常緑針葉樹林と、これらの針葉樹とミズナラ等が混生する針広混交林だと思います。こんな森林を見ると、「あー北海道来たな~」と感じます。ところが、北海道でも「本州らしさ」を感じられる地域があ…

北海道猿払村の名も無き湿地

宗谷丘陵に訪れた際の宿は猿払村にとりました。猿払村はオホーツク海沿岸の北部に位置します。この村はイトウ釣りで有名で、1mくらいのイトウが釣れるようです(私は釣ったことないです)。沿岸部や村を流れる猿払川沿いには多数の沼や湿地が広がります。車…

北海道宗谷丘陵(その4)-常緑針葉樹林編-

北海道で特徴的な植生の一つに常緑針葉樹林があげられます。 岐阜県や中部山岳では2000m以上の亜高山帯で見られるような植生が、宗谷丘陵では標高150~200m程度で見ることができます。ただ、樹種は本州と異なり、北海道ではトドマツ、エゾマツ、アカエゾマツ…

青森県で出会った植物-67.タニウツギ-

北海道の現場で花の時期がすっかり終わってしまい、ちょっと間抜けな更新になってしまいました。私が好きな花木の一つ、タニウツギです。自宅にも植えています(笑)。 青森県横浜町にて(5月20日)。以下、撮影場所・撮影日同じ。 3分咲きくらい。一番きれ…

北海道宗谷丘陵(その3)-渓流-

宗谷丘陵を流れる河川は、樹林内を流れるか、チシマザサ草地の中を流れるかのいずれかとなります。 河畔林を流れる渓流。イワナやヤマメがいます。 河川沿いの樹林はヤマハンノキやオノエヤナギからなる河畔林が多く、林床はチシマザサやクマイザサが優占す…

北海道宗谷丘陵(その2)-チシマザサ草地編-

なかなか分け入ることができないチシマザサ草地ですが、中は真っ暗というわけではありません。 チシマザサ草地と道路の境界付近は結構多くの植物が生育しています。 確かに、広大なチシマザサ草地の中央付近や谷部は暗く、植物はあまり生育していませんが、…

北海道宗谷丘陵(その1)

久々の夏の北海道です。今回は日本最北の丘陵地、道北の宗谷丘陵に行ってきました。 最北の丘陵地はとにかく広く、緩やかな起伏が延々と続きます。一番驚きなのは、街並が殆ど見えないことです。関東や愛知周辺の丘陵地は開発し尽くされ、宅地やゴルフ場が多…

青森県で出会った植物-66.ズダヤクシュ-

岐阜県では冷温帯から亜高山帯の高標高で見ることが多いズダヤクシュです。 青森県横浜町(5月21日)にて。以下、撮影日・撮影場所は同じです。 この写真を撮影した場所は標高200-300mなので、岐阜県在住の私からすればかなり驚きの低標高です。青森の緯度の…

久々の北海道現場です!

今週から北海道の現場に出かけてきます。4年振りの現場ですかね~。うでがかなりにぶってそうです。夜の標本作業等が多く、なかなか更新ができないと思います。