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家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

青森県で出会った植物-67.タニウツギ-

海道の現場で花の時期がすっかり終わってしまい、ちょっと間抜けな更新になってしまいました。私が好きな花木の一つ、タニウツギです。自宅にも植えています(笑)。

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青森県横浜町にて(5月20日)。以下、撮影場所・撮影日同じ。

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3分咲きくらい。一番きれいな時期かな。

写真を撮影したときは、花の時期としては少し早いようでしたが、私は少し早めの3分咲きから5分咲きぐらいが好きです。

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満開の花序は少し枯れが目につきます。色も淡くなります。

タニウツギは蕾の時期は朱色が濃く、花が咲くと、色合いが淡くなり、桜色のようになります。そのため満開になると、色がぼやけたようになり、部分的に花の枯れも目に付きます(遠目に見れば満開の方が華やかかも)。そんな訳で、私は花がフレッシュで、朱色の濃淡が生じる、このくらいの時期のタニウツギを好みます。
タニウツギスイカズラ科(新分類体系ではタニウツギ科)タニウツギ属の低木(普通は1-3m程度)で、北海道~九州の日本海側に分布します。岐阜県では全域で見ることが出来、北部の方で量が多いと思われます。「タニ」とつきますが、谷に限って分布する訳ではありません。明るいやや湿った林縁に生育し、特に日本海側では優占的に群落を形成します。

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葉の様子
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タニウツギの特徴は次の4点です。
①全体の容姿:大きいもので3-4m程度の低木です。
②葉:10cm以上の大きな楕円形の葉を対生します。揃った鋸歯があります。葉の裏面脈沿いに白色の毛があります。脈の上ではなく、脈の脇に多く毛が出ます。
③花:花色は、蕾~花の終わりまで淡い紅色(濃淡の差はあります)。
④実:果実には毛がありません。
 

タニウツギに似たような植物にはニシキウツギ、ハコネウツギがあげられます。これらの花は蕾時が紅色で、花が咲くと白色になり、花木としてはこちらの方が有名で、多く流通しているような気がします。他にはヤブウツギという花が紅色のものがありますが、こちらは実に毛があることで区別できます。葉で区別するときは、葉裏の毛の生え方や量が識別点になります。