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家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

北海道宗谷丘陵(その2)-チシマザサ草地編-

なかなか分け入ることができないチシマザサ草地ですが、中は真っ暗というわけではありません。
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チシマザサ草地と道路の境界付近は結構多くの植物が生育しています。

確かに、広大なチシマザサ草地の中央付近や谷部は暗く、植物はあまり生育していませんが、尾根上や道路・林道に面したチシマザサ草地では、かなり多くの植物が生育しています。今回は、チシマザサ草地の縁などで見ることができた植物を紹介します。なお、チシマザサ群落に限定して出現する植物というのはありません。チシマザサ群落に出現する植物の主な生育地は、草地、林縁、樹林内等、さまざまです。

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シラオイハコベ。林縁などでは群生するので花は小さいですが、よく目につきます。

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エゾアカバナ。崩れやすい斜面の草地などに生育していました。

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ノウゴウイチゴ。普通に食べるイチゴのミニチュアみたいです。つるで増えます。

道路や林道脇では外来種も多く、それらはチシマザサ草地の縁にも侵入してきます。今回歩いたところで多く目についた外来種は、ブタナ、フランスギク、コウリンタンポポ、キバナコウリンタンポポ、カラフトホソバハコベなどです。いずれも在来種より花が目立ちます。しかも結構、増えている雰囲気です・・・。

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フランスギク。いかにも園芸植物ですが、結構強い植物です。

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コウリンタンポポ岐阜県ではあまり見かけませんが、ここでは多かったです。

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キバナコウリンタンポポ。コウリンタンポポの色違いのような雰囲気です。

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チシマザサ草地内の林道をぶらぶら歩いていたら、エゾシカが怪訝そうにこちらを見ていました。