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家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

平地の夏の花-74.ツユクサ-

夏休みも終盤ですね。この夏にディズニーランドに行った方も多いと思いますが、ミッキーマウスを連想させる花といえばツユクサでしょうか。

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神奈川県平塚市(7月7日)にて。以下、撮影場所、撮影日同じです。

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ミッキーマウス、ミッキマウス、ミッキー、ミッキー、マウス~

青い花弁が耳、つきでた雌しべがネズミの鼻先を連想させます。青い色がとても涼しげで、水滴がつくとさらに涼しさが増しますね。露が似合うからツユクサなのかもしれません。
ツユクサツユクサツユクサ属の一年草(いちねんそう:生育不適期を種子過ごし、発芽から結実までが1年以内の植物)で、北海道~琉球に分布します。路傍、畑地や水田脇、林縁など明るい環境であれば雑草的に生育します。少し湿った立地を好むので、明るくても乾燥した場所には少ないです。
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ツユクサの特徴は次の3点です。花が咲けば誰でもわかる植物だと思います。
①生え方:茎は基部がはって多数分枝し、高さ20-40cm程度になります。匍匐枝(ほふくし:地面を横に這うような茎)はないので、群生はしますが、マット状に広範囲に群生することはないです。
②葉:幅は1-2cmで長楕円形、先はとがります。無毛ですべすべしてみずみずしいです。
③花:写真のとおりで、青い大きな耳(花弁:かひへん)が特徴です。


似たような植物は少ないですが、全体に毛があり葉の丸っこいマルバツユクサ、全体細身で総苞が細いシマツユクサなどがあります。マルバツユクサ、シマツユクサは暖地の植物ですが、最近では今まで分布がなかった所に出現したりもしていて、国内帰化と考えられる個体群もあるようです。その他にも外国産のもの等もあるようなので、誰もが知っているツユクサですが、これからは注意して見たほうがよいかもしれません。