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家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

徳島で出会った植物-27.ヤマアイ-

竹林の林内でよく見かけたのはヤマアイです。

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ヤマアイは樹林内に生育する多年生草本(少なくとも2年以上生存し、2回以上開花・結実する植物)で、本州・四国・九州・琉球に分布します。私が歩いた範囲では、林縁よりも林内で多く目に付きました。比較的湿った樹林に生育し、薄暗い樹林でも大丈夫なようです。ヤマアイの特徴は次の3点です。
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①花:穂状花序(すいじょうかじょ:説明は写真参照して下さい)に緑色の花を多数つけます。雄の花と雌の花があります。
②葉:葉は対生(葉が対になって着きます)します。光沢のある葉で、鋸歯(きょし:葉の縁のぎざぎざ)が多数出ます。
③生え方:横に伸びる地下茎(ちかけい:地中の中の茎)で増えるため、群生します。

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ヤマアイは群生します。この集団は全て雄のようです。

花が咲けば、すぐに分かると思いますが、葉だけだと特徴が少なくてわかりづらいかもしれません。でも、ヤマアイの光沢のある葉は特徴的なので、何回か見れば葉だけでも見分けられるようになると思います。
ヤマアイの花がこんな早い時期に咲くとは知らなかったので、少々おどろきでした。しかも、図鑑を見たら雌雄異株(しゆういかぶ:雄と雌が別々の株)とあり、またびっくり。雌雄異株なら、雌の花も探して撮ってくればよかった・・・とがっかり。見知った植物でも知らないことは多々あるものだと痛感しました。