岐阜県で撮影した植物-181.ウマノミツバ-
地元で撮影した植物の紹介も限界になったので、岐阜県内で撮影した植物を紹介します。ウマノミツバです。
花が目立たない植物なので、新緑の頃だとなかなか気付かないかも。
「ミツバ」と名前に付くので、食用のミツバに似た雰囲気がありますが、よく見ると葉の形や質感が異なります。ミツバに比べると硬くてゴワゴワした感じで、食用にはなりませんので、注意して下さい。写真は春に撮影していて柔らかい感じですが、花のピークの夏頃には花序の枝が伸びて、全体的に硬く存在感のある植物になります。実はトゲトゲがあって、くっつき虫になります。その頃の写真が撮影できたら、つけ加えたいと思います。
ウマノミツバはセリ科ウマノミツバ属の多年草(たねんそう:地下部が2年以上生存し、毎年花や実をつける)で、日本全国に分布し、やや湿った樹林内に生育します。広域に分布する種ですが、それほど個体差は無いような気がします。
ウマノミツバの特徴は次の3点です。葉の雰囲気が特徴的なので覚えやすいと思います。
①大きさ:図鑑では30-120cmとなっていますが、膝丈かそれより少し大きいぐらいが普通のサイズだと思います。
②葉:葉は根生葉(こんせいよう:地面際に付く葉)と茎に付く葉があります。根生葉は多数あり、長い柄があります。茎の葉も柄はありますが上部に行くほど短くなり、一番上の葉は柄がありません。根生葉や葉柄のある葉は見た目5裂に切れ込みます(正確には3裂で側裂片は深く切れ込む)。茎の葉の上部の葉や柄の無いものは3裂状になります。葉脈は表面でくぼみ、なんとなくしわが多い雰囲気があります。
③花:花は白色で小さく目立ちません。長い柄の先に密生してつきます。