春が旬なスミレ!-39.オトメスミレ-
男性諸君なら誰もがお目にかかりたいのが、オトメスミレでしょうか。
真っ白い花が可愛らしいですが、これが特別に美人なのか・・・。スミレの仲間は皆可愛らしいし、なぜ、このスミレだけが特別に“乙女”なのか・・・。と思っていたら、最初に神奈川県の箱根にある乙女峠で発見されたから、オトメスミレなのだそうです。特に美人だからという訳ではなかったのですね(もちろん美しいです)。
オトメスミレはタチツボスミレの品種(マキノスミレ頁参照)で、基本的な形態や生態はタチツボスミレと同じで、花の色だけが異なります。花の色が白色で、距(きょ:写真参照)の部分だけが淡い紫色を帯びます。もし、距の部分も白いと、シロバナタチツボスミレという別な品種になるようです。
タチツボスミレとは花の色しか違いがないので、花のない夏以降に、この種を区別するのは不可能です。今回は偶然、岐阜県関市の百年公園で見ることができました。もうそろそろ、西日本ではタチツボスミレの花も終わりに近づいてきましたが、春しか見られない乙女を探しに山に訪れてみてはいかがでしょうか。