青森県で出会った植物-65.フデリンドウ-
皆さん切花のリンドウはご存知ですよね。切花のリンドウを超小型にしたようなのが、このフデリンドウです(スケールがないのですが、これで5cmくらいです)。
切花のリンドウは夏から秋によく出回りますが、フデリンドウは春に咲きます。そして、切花のリンドウが40-50cmあるのに対し、このフデリンドウは高さが5-10cm程度しかありません。切花のリンドウの花1個分くらいの大きさと思ってもらえればよいです。ジブリアニメのアリエッティにはぴったりのリンドウです。
フデリンドウはリンドウ科リンドウ属の越年草(えつねんそう:秋に発芽して冬越し、翌春に開花・結実して枯死する)で、北海道~九州に分布します。明るい樹林、林縁などに生育します。
①大きさ:とにかくリンドウのミニチュアです。大きくても10cm程度です。
②葉:茎の基部につく根生葉(こんせいよう)はありません。
③花の咲く時期:リンドウは秋の花のイメージが強いですが春に咲きます。
この個体は2花をつけています。
茎の先に1-2花をつけることが多い気がしますが、生育の良い個体は3花以上つける時もあります。
似たような小型の春咲きのリンドウにはコケリンドウ(名前からして小さそう)がありますが、コケリンドウは根生葉があることで区別できます。