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家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

青森県で出会った植物-65.フデリンドウ-

皆さん切花のリンドウはご存知ですよね。切花のリンドウを超小型にしたようなのが、このフデリンドウです(スケールがないのですが、これで5cmくらいです)。

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青森県横浜町(5月20日)にて。以下全て同じです。

切花のリンドウは夏から秋によく出回りますが、フデリンドウは春に咲きます。そして、切花のリンドウが40-50cmあるのに対し、このフデリンドウは高さが5-10cm程度しかありません。切花のリンドウの花1個分くらいの大きさと思ってもらえればよいです。ジブリアニメのアリエッティにはぴったりのリンドウです。
フデリンドウはリンドウ科リンドウ属の越年草(えつねんそう:秋に発芽して冬越し、翌春に開花・結実して枯死する)で、北海道~九州に分布します。明るい樹林、林縁などに生育します。
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フデリンドウの特徴は次の3点です。花が咲けば誰でもすぐにわかりますが、葉の色合いも特徴的で、晩秋~冬場に葉だけの個体を見ても、すぐにフデリンドウとわかります。
①大きさ:とにかくリンドウのミニチュアです。大きくても10cm程度です。
②葉:茎の基部につく根生葉(こんせいようはありません。
③花の咲く時期:リンドウは秋の花のイメージが強いですが春に咲きます。
 
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この個体は2花をつけています。

茎の先に1-2花をつけることが多い気がしますが、生育の良い個体は3花以上つける時もあります。
似たような小型の春咲きのリンドウにはコケリンドウ(名前からして小さそう)がありますが、コケリンドウは根生葉があることで区別できます。