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家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

徳島で出会った植物-30.タイミンタチバナ-

今回紹介するのはタイミンタチバナです。

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タイミンタチバナの全景(ごちゃごちゃしてちょっとわかりづらいですね

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タイミンタチバナの葉

この記事の前に紹介したミミズバイとちょっと雰囲気が似ていますが、ミミズバイに比べると、やや葉が小ぶりで、細長い感じです。とは言っても、見慣れない人から見ればかなり似ているかもしれません。
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タイミンタチバナの特徴は次の3点です。
①葉の形とつき方:葉は互生(ごせい:葉が交互につきます)します。葉の形は狭倒卵形(きょうとうらんけい:葉の柄の方を頭とした狭い卵形)狭楕円形(きょうだえんけい)です。葉の先はとがりますが、つんつんにはとがりません。葉の基部(柄の方)はくさび型で短い葉柄につながります。鋸歯(葉の縁のぎざぎざ)はありません。
②葉脈と葉の色:透かしても主脈がわかる程度で、他の脈は殆ど見えません。写真では葉の裏側は白っぽく見えますが、実際は白くなく、淡い緑色です。
③全体の形状:低木か亜高木で、多くは10m以下です。

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つぼみがありました。葉柄の基部に小さな花序(かじょ:花の集まり)が出ます。この感じですと、花が咲いても目立たないでしょうね。
タイミンタチバナヤブコウジ科の植物で、本州(千葉県以西)、四国、九州、琉球常緑広葉樹林内に生育します。分布や生育環境がミミズバイと同じなので、一緒に生育していることもあります。