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家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

徳島で出会った植物-29.ミミズバイ-

今回はちょっと変わった名前の植物です。ミミズバイ!

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全体の雰囲気。これで1.5m程度です。

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葉はこんな感じです。

植物の名前によく使われる動物の名前はイヌですね。イヌノフグリ、イヌショウマ、イヌヨモギ・・・etc.次に多いのはネコかな?ネコヤナギ、ネコハギ、ネコシデ・・・etc
虫の名前がつくのは、コオロギラン、スズムシソウ・・・、でも、無脊椎動物の名前がついてる植物は少なく、ミミズがつく植物ってなかなかイメージできないですよね。私もこの植物を最初に見たとき、どこが“ミミズ”なのかよくわかりませんでしたし、今も名前の由来はわかりません。
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ミミズバイの特徴は次の3点です。
①葉の形とつき方:葉は互生(ごせい:葉が交互につきます)します。葉の形は狭倒卵形(きょうとうらんけい:葉の柄の方を頭とした狭い卵形)です。葉の先はとがりますが、つんつんにはとがりません。葉の基部(柄の方)はくさび型で短い葉柄につながります。鋸歯(葉の縁のぎざぎざ)はありません。
②葉脈と葉の色:透かすと、主脈、側脈以外の細かい脈まで見えます。葉の裏側は青白いです。
③全体の形状:低木か亜高木で、多くは10m以下です。

ミミズバイはハイノキ科の常緑樹で、本州(千葉県以西)、四国、九州、琉球常緑広葉樹林内に生育します。ハイノキ科の植物は常緑樹が多く、それらは南方系の植物で私の住む岐阜県あたりでは、殆ど見ません。南方へ行けば行くほど似たような葉の種が増え、分類が難しくなります。昔、沖縄に行った時は、お手上げ状態でした。ただ、ハイノキ科の仲間では、ミミズバイの葉形に似た植物は少ないので、この仲間ではわかりやすい植物だと思います。