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家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

成長した春の七草-2.ナズナ-

春の七草ナズナが花盛りになりました。花盛りといっても、あんまり目立ちませんが・・・。

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ナズナが満開です!岐阜県関市にて(3月17日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。

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花期の頃のナズナ全体の様子。花は多数咲いているのですが、いかんせん小さい・・・。

春の七草を摘む頃はロゼットの状態で、他のアブラナ科の植物と区別が難しかったですが、この時期になると簡単に識別できるようになります。ただ、この時期のナズナは硬いので、食べるのには向いていません。春を感じる野菜のアブラナは花序を食べますが、多くのアブラナ科の野菜(ハクサイ、キャベツ、ミズナ等)は花がついてしまえば、もう食用にしませんよね。それと同じですね。

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別名ペンペン草。実の部分の柄を引っ張ってダラーンとさせた後に振ると音がします。

ナズナアブラナ科ナズナ属の越年草(えつねんそう:秋に発芽して冬越し、翌春に開花・結実して枯死する)で、日本全国ばかりでなく北半球に広く分布します。水田や畑の周辺、路傍にごく普通に見られる植物です。世界中の道端にはえている草と聞くと相当タフな感じですが、意外にも他の植物との競争には弱い雰囲気です。路傍といってもススキやヨモギのような多年草が多く茂っている草地には殆ど生育せず、人に踏まれる農道や、常にかく乱される耕作地周辺なんかに限って多く生育しています。他の植物がたくさん定着すると場所を明け渡してしまう、おくゆかしい植物のようですネ。

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わだちから外れたところに生育するナズナ。踏みつけには強いのに意外です。

ナズナの特徴は次の3点です。ナズナアブラナ科という点はコチラを参照して下さい。
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①葉:花が咲いている時期でも根生葉(こんせいよう:地面際に付く葉)はありますが、春の七草で食べる頃に比べるとボロくなります。根生葉は羽状複葉(うじょうふくよう:コチラ参照ですが、茎の葉は全縁(ぜんえん:葉の縁にギザギザがない)で基部は茎を抱きます。葉の形状は個体差があるみたいです。
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②花序と花:花は下のものから咲き始め、咲き始めるとともに花序(かじょ:花の集合)がどんどん長くなり、多数の実が花序の下側に付く頃には長さが20cm以上になるものもあります。花は白色で花弁は4枚、長さは3-4mmで萼よりも明らかに長いです。
③果実:果実はハート型、もしくは三味線のバチのような形をしています。この実の形が特徴的で、在来の植物では似たものはありません。


最近の図鑑ではナズナに似た外来種が報告されていますが、私はまだ見たことがありません。外来種では、花弁が萼とほぼ同長のものにルベラナズナ、花弁が5mm以上と長いものにオオバナナズナといったものがあるようです。ただ、ナズナの花弁の長さは同じ株でも最後の方に咲くものは花弁が短めだったりするので、差異は微妙なような感じがします。ナズナがごく普通の植物だけに、外来種とされているものと野外でパッと違いがわかるかな・・・、というのが正直なところですね。