身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

牧野富太郎先生のふるさと(高知県高岡郡佐川町)

この日も仕事の合間に34時間、フリーの時間がありました。現場シーズンだと、のんびりとした時間は殆どないのですが、この時期はたまにゆとりの時間があります。せっかくなので牧野富太郎先生のふるさとを訪ねてみました。

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スギ玉ですね~。老舗っぽいです。
 
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この通りの蔵はほんの一部。もっと歴史的に価値の高そうな蔵があるみたいです。
 
牧野先生の生家を目指していくと、立派な酒蔵が現れました。とても広い酒蔵で、通りにいくつも蔵が並びます。こんな大きな造り酒屋は初めて見ましたが、なんというお酒を造っているのだろう・・・。歩いていると「司牡丹」という文字が目につきました。お~、大学生時代に先生の冷蔵庫からご馳走になった、とてもおいしかったお酒の酒蔵じゃないですか!こんな立派な酒造会社だったんですね。びっくりです。仕事じゃなければ、一杯ぐらい飲んでいきたいところです。

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牧野先生の生家を復元した資料館。結構こじんまりとしたおうちだったんですね。
 
お酒はさておき、牧野先生は高知県高岡郡佐川町の造り酒屋の一人息子として生まれたようです。その生家は司牡丹の蔵のすぐ隣で、現在は昔の生家を再現した資料館(牧野富太郎ふるさと館)があります。

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さすがに胴らん(銀色のケース)は現在使わず、ビニール袋と手提げかばんを使います。それでも使用目的は変わらないので、基本的に装備はこの頃と変わりません。
 
資料館は無料で、牧野先生の手紙や採集道具の複製品が飾られています。植物採集の道具は牧野先生の時代と現在とで大きな違いがないところが笑えます。

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牧野先生の生家の裏山にある金峰神社。今回は時間がなかったので登りませんでした。
 
資料館ではちょうどバイカオウレンの鉢植えが見頃を迎えていました。牧野先生の子供の頃の裏庭だった金峰神社には自生のバイカオウレンの群生地があるのかと思い、資料館の方に聞いたら、金峰神社よりも牧野公園にある先生のお墓の周辺のスギ林の方が、群生地としては見ごたえがあると教えていただきました。しかも、そっちの方が行きやすいということだったので、牧野公園にレッツゴー!

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牧野公園から眺めた佐川の町並み。牧野先生の幼少期の町はどんなだったんだろう。
 
牧野公園は資料館から歩いても数10分で着く距離にあり、様々な木々や花が植えられています。スニーカーでも歩けるので、お手軽に植物を観察するには最適です。もっとも私の場合、植えられた植物よりも、元から生えている植物の方に興味が向かってしまうのですが・・・。

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バイカオウレン群生地の様子。きれいに管理されています。
 
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ちょうど満開の時期でした!2月中はきれいに見られるのではないでしょうか。
 
植物観察には時期的に早いこともあり、バイカオウレンの群生地にはすぐにつきました(植物観察に適した時期だったら倍以上かかるだろう)。群生地は宴会する大広間ぐらいの広さで、ちょうど満開の時期でした(ラッキー!)。お客さんが縦横無尽に入らないよう、散策路が整備され、管理も行われているようです。管理が行われているためこれだけの群生地となっているのですが、きっと自生株が増えているのでしょう。

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自宅庭のセリバオウレンはまだ咲いていないので、高知の方が暖かいのですね。
 
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こちらはセントウソウ。セリバオウレンに似ているけど、花はより控えめ。
 
その他にもセリバオウレンやセントウソウユキワリイチゲといった春の花が咲いていて、当然ですが岐阜よりも春が早いな~と感じました。今回はこれで終わりと思っていましたが、実はこんな珍品にもめぐりあいました。

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ムカデが張り付いているような感じからムカデラン。これでもランの花が咲きます。
 
ムカデランです。これまでで一度しか見たことがなく、こんなに至近距離で見たのは初めてで、大興奮でした!この個体はきっと牧野先生も見つけていないだろうと思うと、ちょっとうれしくなってしまいました(当たり前か)。

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バイカオウレン。花もきれいだけど、葉の形も特徴的です。
 
そういえば、高知県立牧野植物園のマークや、道中の牧野公園(佐川町の公園)の看板には、バイカオウレンの花や葉が使われているけど、どうしてだろう?後日、インターネットで調べてみたら、牧野先生が一番好きな花がバイカオウレンだったようです。そして、バイカオウレンは牧野先生の生家の裏山の金峰神社に群生していて、それが子供の頃の牧野先生の原風景だったのではとのこと。確かにあんなバイカオウレンの群生地を子供の頃に見たら、植物のとりこになってしまうかもしれないな~。たった2時間の滞在でしたが、充実した時間を過ごすことができました!