荒川下流(東京都足立区・葛飾区)
スカイツリーと荒川河川敷。大都会を流れる川です。
青春だね~。昔が懐かしいなー。最近読んだ本のせいもあるが、ノスタルジックな気分。
平日にもかかわらず多くの人がサイクリング、散歩、運動等を楽しみ、都会のオアシス的な存在といえます。自然景観的には味気のない河川ですが、これほど多くの人々に愛され、利用されている河川は少ないかもしれませんね。
原風景的なヨシ原と、遠くのビル群。少し不思議な風景。
一見すると自然とはかけ離れた荒川ですが、動植物にとっても荒川は都会のオアシスといってよいと思います。東京23区の殆どは舗装され、未舗装の公園や緑地は面積が狭く断片的です。そんな都心で何10kmという連続した未舗装の環境を提供する荒川は、非常に重要な動植物の生息の場になっています。
干潮時は干潟もあらわれます。サギ類やユリカモメはよく見かけた。
動物の利用状況はよくわかりませんが、植物については1km程度歩けば、100種以上の植物は少なくとも生育しています。
驚くなかれ、環境省の絶滅危惧植物の準絶滅危惧に指定されているカワヂシャといった植物も点々とですが生育しています。こんな都市河川ですが、よ~く探せば、それなりの植物が生育しているのです素晴らしい
とは言っても、そんな貴重な植物あまり見かけたことないなーと思う人が大半だと思います。残念ながら、普通に散歩やサイクリングをしていて、このような植物に出会うことは少ないと思います。散歩をしていて普通に目にする植物の多くが外来種というのは悲しいけど事実です。
その中にニョキニョキ生えてきているのが、ヨーロッパ原産のヤセウツボ。
実はこのヤセウツボはマメ科に寄生する植物で、ここでは大量に生育するムラサキツメクサに寄生していました。寄生されたムラサキツメクサは明らかに元気がなくなり、花もあまり咲かなくなるようです。どんどんヤセウツボが増えると、多分ムラサキツメクサが枯れてしまうのでしょう。宿り主が衰退すると、当然、ヤセウツボ自体も衰退していきます・・・。その後はセイタカアワダチソウ等のその他の外来種が旺盛に生育してきます。外来種同士も異国で過酷な戦いをしいられているようです。
この日は春を通り越して夏のような暑さでした。咲いている植物も春から初夏のものに移り変わっていく感じでした。この日であった植物を紹介します。