成長した春の七草-3.ハハコグサ-
岐阜県関市にて(5月27日)。近くで拡大してみると、わりときれい。
離れてみるとこんな感じなので、「きれい」とは言えませんね
ハハコグサはキク科ハハコグサ属の越年草(えつねんそう:秋に発芽して冬越し、翌春に開花・結実して枯死する)もしくは一年草で、日本全国に分布しています。畑や水田の畦でごく普通に見られる雑草で、きれいな花とはお世辞にも言えません。以前は、ハハコグサと同じ属にチチコグサモドキ、ウスベニチチコグサ等の多くの外来種が含められていましたが、最近では、これらの類似した外来種とは別な属になっています。「外来種は在来種よりも花がきれい」というイメージがありますが(私だけ?)、ハハコグサは類似した外来種に比べれば、だいぶきれいだと思います。
ハハコグサの特徴は次の3点です。
①茎:茎は綿毛をまとって真っ白です。
②葉:葉は披針形(ひしんけい:かなり細長い卵型)か細いヘラ形で、互生(ごせい:葉が交互に着く)します。鋸歯はありません。葉の両面に茎と同じような綿毛がうっすらとあります。葉の色は七草摘みの時に比べると緑色が濃くなりますね。
③花:頭花(とうか:キク科のような小さな花が集まって一つの花のようになっている花)は小さく、鮮やかな黄色です。頭花は多数が茎の先端に集まって咲きます。
類似した外来種の多くは頭花が淡褐色なので、花が咲いていれば間違えることはないです。