身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

改訂新版 日本の野生植物を使ってみた!

今更の記事ですが、「改訂新版 日本の野生植物」が全巻そろいました

イメージ 1

そのため今年の標本同定は、昨年よりも楽だったような気がします。高価でしたが購入したかいがありました!やはり、精度の高い同定には図鑑の充実が欠かせませんね。
そんな素晴らしい「改訂新版 日本の野生植物」ですが、全5巻、全て目を通した人っているのかな(いるだろうなー)?
私は全て読んだ訳ではありませんが、今回実際に使ってみて、「すげーっ!旧版と全く違っていて、すごくわかりやすい!」と思った分類群がある一方、「相変わらずわからん・・・」「あまり変わり映えしないな・・・」という分類群もありました。書きぶりが、担当された先生方によって違うような印象を受けました。このあたりは、先生方の熱の入れ方の差なのでしょうか・・・。

今回使ってみた個人的な感想です。
検索表が大幅にモデルチェンジし、使いやすくなった!
・イネ科ノガリヤス属
旧版は検索表に7種→新版は28種(亜種・変種含む)。アムールイワノガリヤスなんていう聞いたことのない種も掲載。イネ科は全般的に非常に使いやすくなりました
・キク科アザミ属
旧版は検索表に59種(亜種・変種含む)→新版は123種。大幅に新しい種が掲載され、謎のアザミもこれで少しわかるようになりました。それでもまだよくわからないものが出てきそう・・・

掲載種が増えたものの、検索表がいまいちで相変わらずわからない
・オトギリソウ科オトギリソウ属
旧版は検索表に21種(亜種・変種含む)→新版は39種。大幅に新しい種が掲載されたものの検索表で全くおとしこめませんでした。この仲間に関する経験値が少ないせいもあるのかもしれませんが、相変わらず謎の分類群です
旧版は検索表に31種→新版は33種。掲載種数的には大きな変化はないのですが検索表は大幅にモデルチェンジされています。ただ、検索表はやはりわかりづらいです。結局旧版と併用しました。

マイナーチェンジ程度であまり変わり映えがしない
・セリ科シシウド属
旧版は検索表に18種→新版は22種(亜種・変種含む)。少し掲載種数が増えましたが、検索表自体はあまり変わり映えしないです。シシウドの亜種・変種とエゾニュウの違いが相変わらずわかりません・・・


「改訂新版 日本の野生植物」では私の聞いたことのない植物もたくさんあったので、徐々に勉強していきたいと思います