身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

羊蹄山登山(その1)

仕事で北海道に出かけたついでに、一足早い夏休みをとって、羊蹄山に登りに行きました。羊蹄山日本百名山の一つで、「蝦夷富士」とも呼ばれ、富士山に似たきれいな成層火山です。羊蹄山倶知安町喜茂別町京極町真狩村ニセコ町5市町村にまたがっており、複数の登山道がありますが、今回は真狩村から登りました。
登山当日はあいにくの曇り空で、山体の殆どが雲の中でした(写真撮れず)。
円錐形の独立峰ということは、富士山を想像していただければわかりますが、基本的には行きは大半が上り坂ということになります。羊蹄山は日帰り登山が基本で、コースタイムを見ると6-8時間という感じでした。高山帯で楽しむ時間とレンタカーを返す時間を考えると、いかに早く登るかがポイントとなります。

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5時、登山届けを出して出発。

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登り始めはトドマツの植林です。霧がかかり幻想的です。2合目の手前までこのような樹林が続きます。

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合目付近から3合目付近まではミズナラ、ダケカンバ、トドマツなどのゴチャゴチャした林が分布します。落葉広葉樹は細いものが多く、針葉樹は下の植林地と同じ程度の太さです。植栽樹を間引いたことによってできた空間に落葉広葉樹が定着したのかもしれません。

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合目を越えると高木はダケカンバとナナカマドのみになります。草本層はチシマザサが密生し、疎林状の場所がでてきます。

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合目を越えてすぐにハイマツが出てきました。でも、まだ群落をつくるような状態ではなく、ダケカンバ、ミヤマハンノキ、ウラジロナナカマドなんかに混じって生育するといった感じです。

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合目付近になるとダケカンバの背が低くなってきます。山を登るにつれて低くなるといった感じです。また、ダケカンバ群落以外のチシマザサ群落、ミヤマハンノキ群落、ウラジロナナカマド群落が目に付くようになってきました。雲の上に来たのか、それとも晴れてきたのか、明るくなってきました

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合目付近になるとダケカンバ群落にかわってミヤマハンノキ群落が目立つようになってきました。

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そして、いきなりあらわれた砂礫地でタルマイソウとご対面!
この植物と出会うためにこの山を登っていると言っても過言ではなかったため、早速出会えて感動でした。こうなったら激写せずにはいられません。早く山頂付近に行かなければならないのに~