岐阜県七宗町 本谷
谷沿いの斜面は急峻で、ほぼ垂直に切り立った岩場にはヤマグルマやサワラ、ヒノキの自然林が見られます。
このような岸壁ではヒカゲツツジやミツバツツジ類が見頃となっていました。シャクナゲ類もあったのですが、残念ながら花の時期ではありませんでした(つぼみは殆ど見あたらなかったので、今年は不作の年?)。案内してくださった方が、今年は全体的に少し開花が遅いと言っていました。
人が登れるような斜面の大半はスギ・ヒノキ植林となっています。昔の人はすごいですね~。こんな急斜面にも・・・というようなところにも植林しています。川沿いはカシ類の常緑樹も多く、人手が加わっていなければ常緑樹林だったのかもしれません。
この谷は急峻ということもあり、日当たりはそれほどよくないのかもしれません。そのせいか、湿度が高く、谷沿いには多くのコケ植物が生育しているのが印象的でした。苔テラリウム(びんの中でコケの庭を再現するようなもの)というのが流行っている?ようですが、やりたくなる気持ちもわかりました。確かに癒されます。コケも覚えられたら楽しいだろうな~。
この日出会えた春植物を紹介します。
コガネネコノメソウ。ネコノメソウの仲間では開花時期が遅めのような気がします。
マルバスミレ。この日一番たくさん咲いていたスミレです。
ヒガンマムシグサ。この仲間は分類が難しいです。かなり巨大な個体で、1m近くありました!この地域周辺ではよく見られるようです。
ヒナスゲ。岩場にはえる糸のように細いスゲです。スゲの仲間には珍しく、雄株と雌株に分かれています。写真は雌株で、実がついています。