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家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

スミレを見分ける際のポイント

春早い時期の植物観察の主役と言えば、スミレでしょうか。

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マルバスミレ。スミレの仲間はきれいなだけでなく奥が深いのも魅力ですね。

スミレは種類が多く、図鑑によっても違いますが、日本には約60種ほどが自生しています(日本維管束植物目録参考)。亜種、変種、品種、雑種等を含めるとその数は倍以上になります。そんなスミレの種類が殆どわかったら、きっと「あなた」が主役でしょう!

とは言っても、そんな簡単には覚えきれないですよねー。本格的な分類は専門書(山渓ハンディ図鑑6 増補改訂日本のスミレ いがりまさし著が見やすくおすすめ)にゆだねるとして、最低限覚えておくと良い知識があります(個人的な感覚です)。また、それを覚えておくと、図鑑でそのスミレを探す際も格段に早く、精度もよくなります。

●全体の容姿
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まず、スミレには茎の伸びるタイプと、茎が殆ど無いタイプがあることを覚えておくとよいです。これで、候補種が半分(というわけではないですが)に絞れます。

●葉
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葉の形を見るのはもちろんですが、葉の付け根に托葉という小さな葉の切れっ端みたいなものがあります。この形が時々重要になります。そういうものがあるということだけでも覚えておいて損は無いです。

●花
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花については、色や大きさは一番のポイントですよね。ただ、図鑑を見ると専門用語が出てきて何のこっちゃ?という時もありますよね。そんな時、①側弁、②という言葉だけは覚えておいたほうがよいです。
①側弁については、この基部の毛の有無が識別ポイントになることがよくあります。毛は肉眼でも見えます(老眼になるときついかも・・・)。
②花はどうしても正面から見ますよねー。花を見る際は陰になる後ろの距の部分も見て下さい。ここの形や色が種の識別ポイントになることがあります。


このポイントをおさえた上で、図鑑片手に野外に出れば、普通に見られるスミレはだいたい識別できると思います。あとはお付き合いを増やしていけば、頻繁に出会うスミレは図鑑無しでわかるようになると思います。そうしたら、もう、こっちのもの(ここまで到達するのにそこそこ時間はかかりましたね)。見慣れない方だけ調べてあげればOKでしょう!スミレマスターを目指してがんばりましょう。