身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

岐阜県土岐市・多治見市 土岐川(庄内川)

岐阜県の東濃地方を流れる土岐川を訪れました。土岐川恵那市を水源として岐阜県、愛知県と流れて名古屋市で伊勢湾に注ぐ庄内川のことです。庄内川岐阜県内では「土岐川」と呼ばれています。大きな河川では地方によって呼び名が変わることはよくありますね。

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天気のよい暖かい日でしたが、河川敷はまだ茶色が目立ちますね。もう少ししたら背後の山のヤマザクラが咲き出すかもしれません。川の水はまずまずきれいです。散歩をしていたおじいさんが、「昔よりだいぶ水がきれいになったよ」とおっしゃっていました。これも下水処理技術の進歩のおかげですね。
ちょっと川らしい植物を探してみましたが、まだ時期が少し早いようです。ヤナギの花もまだこれからといった感じで、ネコヤナギがちらほら咲いている程度でした。また、春は風も強く、なかなか植物もじっとしていません・・・。

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ネコヤナギ。早春に咲く木本の代表選手の一人です。これは雌花。私はネコ派なので、ネコヤナギの花のフカフカ感がたまりません。

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タネツケバナと思いきや、ミチタネツケバナ・・・。タネツケバナもありましたが、個体数的には同じくらいか、部分的にはミチタネツケバナの方が多いところも。困ったものです。

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水際にモサモサと何やら怪しげな植物が多数はえています。あいつか・・・。

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近づいてみますと高さは1mぐらいで、イグサみたいな感じです。冬場なので青々とはしていませんが、濃い緑色をしています。でも、イグサにしてはでかいですよね。これはコゴメイという外来種です。岐阜県南部の大きな河川沿いでは最近よく見かける外来種です。水辺の礫の上に泥が堆積したような場所によく出現し、ずぶずぶの泥地ではあまり見かけません。

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特徴は茎を裂くと、中のスポンジ状の組織がスカスカで梯子状に隙間ができます。いくらでかくても、これでは畳になりませんね。


土岐川は街中を流れることが多く、河川堤防も比較的整備されています。多分、そのような工事でこういった外来種がいつの間にか入ってしまうんでしょうね。河川敷の堤防部分は多くの方が散歩をしていて、土岐川は街中のオアシスのような河川です。そんな身近な河川の植物が知らない間に外来種に置き換わっていくと思うと、ちょっとこわいですよね。