身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

岐阜県多治見市 虎渓公園から永保寺庭園

土岐川沿いに虎渓山という小高い山(丘?)があります。中央自動車道の虎渓山PAのすぐ近くで、「虎渓山」という地名をご存知の方は多いと思います。この山に虎渓公園という公園があるようなので、昼休みに立ち寄ってみました。公園に着いてから知ったのですが、公園の近くに永保寺というお寺があります。公園からお寺までは散策路が整備されていて、ちょっと散歩をするのにはちょうどよい感じです。

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公園からお寺までの散策路はそれほど長くありませんが、竹林や雑木林、岩場、スギ植林といった様々な環境を通ります。特筆すべき点は、シダがたくさん生えていることでしょうか。それほど珍しいものはないようでしたが、よく見れば、いろいろあるのかもしれません。いくつか目についたものを紹介します。

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ベニシダ。散策路では一番普通に見られるシダです。

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キジノオオシダ。これも普通に見られるシダですね。

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トウゴクシダ。ベニシダに似ていますが、ちょっと違います。説明は難しいですね・・・。

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アツギノヌカイタチシダマガイ。だと思います。岩場付近に生えていて、これは少ないです。ひょっとしたら、ただのヌカイタチシダマガイかもしれません。

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ヌリトラノオ。岩場に多く見られました。葉の先端に小さな苗ができます。

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こんな感じでダラダラ歩いていると、いつの間にか、永保寺につきます。この永保寺のお庭がとてもきれいで、「あれ、京都に来たのか?」と一瞬思ってしまうほど、洗練されています。お寺の建物と橋がとても渋く、虎渓山の岩場を利用した庭と相性がばつぐんです。ただ、庭の形のいい松が、松枯れで枯れてしまっているのが非常に残念でした。カミキリも食べていいマツと食べちゃだめな松がわかったらいいのに・・・。

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お寺のすぐ脇に土岐川が流れています。街中を流れる土岐川とは趣がだいぶ異なります。虎渓山や周囲の丘陵地の岩場が川にせり出し、山中を流れる川のようです。ここから4-5km上流が土岐市の市街地で、1-2km下流が多治見市の市街地です。狭い範囲で異なる顔を持つ土岐川。この辺りには街中の川とは異なる植物が生えていそうですが、今回はここで時間切れとなりました。


この記事を書いている時に知りましたが、永保寺は鎌倉時代に開かれた有名なお寺で、永保寺庭園は「国の名勝」に指定されているようです。国土地理院の地形図にも出ていました。どうりで整ったお庭です。次回はもう少しゆっくり散策したいですね。