身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

山の講(やまのこう)

私の住む自治会に「山の講」という子供の行事があります。私は県外から来た新参者なので、詳細は知りませんが、昔からある行事のようで、近隣の自治会や地域にも同じような行事があるみたいです。
うちの自治会の「山の講」では、小学生以下の子供達だけで、夕方に地域の守り神である、山の神様にお供えをしにいくというものです。ただ、この神様が狐の女神様のようで、女の子がお参りするとやきもちを焼くと言われており、女人禁制となっています(いかにも歴史がありそう)。昔は、夕方暗くなってから、子供達だけで山に行くものでしたが、私がこの行事に参加した時は、大人もついていき、夕方明るいうちに実施するようになっていました(やっぱり安全第一ですかね)。ただ、女人禁制だけは守られています。
大人は、とりあえず夕方のお参りの前に、登山道整備、行事の同行、子供が帰ってきてからの食事の用意なんかを行います。私はもっぱら、登山道整備や行事の同行だけを担当してきました。神様の住む山はこんな感じです。登山道整備時に撮影してみました。

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入り口。今年はわりと入り口がはっきりしている。私が最初に参加したときは大分草ぼうぼうでしたが、近年はしっかり整備しているので、道がわかりやすい。

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山道の中ほど。登山道と言っても、たいした距離はありません。路は不明瞭ですが、歩きやすいです。でも、普段こんなところを歩かない子供達には、ちょっとした冒険なのかもしれません。

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ピンボケですが、ご神木です。巨木とまでは言えませんが、そこそこの大きさのヒノキの下に神様が鎮座しています。

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神様。いつもありがとうございます。ただ、この石仏からは狐の女神様というのはわかりません。

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今年の登山道整備は楽勝でした。
そして行事本番です。ワラで編んだ船に、油揚げ、おにぎり(油揚げの下にある)とみかんを乗せます。油揚げのあるところが、いかにも狐の神様っぽい。

子供達の代表がこれを首から下げ、ちょっと下品な歌を歌いながら行くのですが、最近の子供はシャイでちっとも歌いません。あまり、いい感じの写真がとれなかったので、この場面は省略。

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お参りの後の様子だけ撮影できました。明るいので、ちっとも恐怖感はないですが(恐怖感なさすぎという気もするが・・・)、これが真っ暗で子供だけだったら、そうとう怖いだろうなー。昔の子供は勇気あったんだな~。
うちの末っ子が今年6年生で、「山の講」の参加もこれが最後です。なんだかんだ面倒もありましたが、地域の行事なので残っていくといいな~と思います。