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家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

シソ科植物は花がきれい!-99.カキドオシ-

花は存在感があるのに、意外と目立たないのがこのカキドオシでしょうか。

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岐阜県関市にて(4月12日)。以下、撮影場所・撮影日同じです。

花は大きいですし、数も多いのですが、なんか遠目に見るとぼやけて印象に残りません。花の色が淡いのと、明瞭な花序(花序:花の集合)をつくらないためかもしれません。

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ひいて撮るとこんな感じ。写真が下手なせいもありますが、印象にはあまり残りません。

んなカキドオシですが、私はわりと好きな植物です。家の庭を造ったばかりの時、あまりにも緑が少ないので、「早期緑化、きれいな花、楽な調達!」というスーパー植物としてカキドオシを近所のやぶから導入しました。移植翌年の春には花も多数つけ、緑化の効果は抜群でした。しかし、庭に様々な植物を植えだすと、他の植物にのっかるようにして四方八方に伸びる繁殖力の強さがかえって迷惑に・・・。最近では適当に草むしりして、ほどほどに、住んでもらっています(ゴメンネ)。人間って勝手ですねー。植物の導入は本当に気をつけないとダメですね。つくづく思います。

カキドオシはシソ科カキドオシ属の多年草(たねんそう:地下部が2年以上生存し、毎年花や実をつける)で、北海道~九州に分布します。やや湿った林縁の草地や明るい樹林地に生育します。

カキドオシは全体の容姿が特徴的なので、花がなくてもわかると思います。
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①生え方:地表を這い回るつる性の植物で、群生します。つる性の植物ですが、アサガオのように他の植物に巻きついてよじのぼることはありません。あくまでも、地表を這い回る感じです。
②葉:葉は対生し、柄の先に直径2-4cmの円形に近い鋸歯(きょし:葉の縁のぎざぎざ)のある葉をつけます。
③花:葉腋に淡紫色の長さ1-2cm程度の花を1個つけます。
カキドオシに似た植物はありません。

ところで、パッと植物を見て、「あーこれシソ科だね」とわかるコツがあります。シソ科の特徴は次の2点です。
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①茎:茎の断面が四角形です。
②葉:対生します。
この2点を確認すれば、花がなくても、多分シソ科だろうな~と推測できます(もちろん茎が四角で葉が対生の別な科の植物もあります)。