身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

群馬県長野原町

先日、群馬県長野原町吾妻川流域に行ってきました。梅雨の晴れ間にあたり、この時期にしてはなかなかの調査日和でした。訪れた場所周辺の地形はとても急峻で変わった形の岩山や岩が見ることができます。

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訪れた場所は標高5001000m程度の場所で、日本の植生帯(しょくせいたい)では冷温帯(れいおんたい:落葉広葉樹が優占する樹林が分布する地域)に該当します。ただ、標高が少し低いため、冷温帯を代表するブナやミズナラは殆どなく、コナラが多かったです。

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歩いた範囲では、急峻な岩場にはアカマツ林が、谷沿いにはケヤキ、カツラ、サワグルミからなる渓谷林が分布し、それ以外の斜面はコナラ群落(ぐんらく:一緒に生育する植物の集合体。名称は便宜的なもので、人によって指す植生に若干の違いがあります)が多かったです。
今回は樹林の中を歩くことが多かったので、樹林内や林縁に生育する植物を多く見ることが出来ました。

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林縁の葉の白さが際立つマタタビ

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同じく林縁に生育するクマイチゴ。大量の実がなっていました。

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山の中で涼しげに咲くヤマアジサイ

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葉の雰囲気がコナラに似ているミヤマハハソ。

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あまり聞きなれない植物のマルバサンキライ。

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最後に、これはいったい何・・・、見られている・・・。ちょっと妖怪っぽい・・・、またはムーミン谷のニョロニョロか・・・。これはヒメノキシノブです。今回一番のきもかわいい植物です。

近くには日本三大名湯の草津温泉もあるので、温泉を満喫しながら植物を観察するにはとてもいいところだなと思いました。今度行くときは、草津温泉の温泉街に泊まりたいな~。