身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

2015GW!長野県木曽町旅行

GWの後半は12日の家族旅行で、長野県木曽町にでかけました。家族旅行だと、なかなか自由な観察行動もとれませんが、新緑の山々を見ることが出来、大満足でした。限られた時間で撮影できた景観と、観察した植物について紹介します。


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「ふるさと体験館きそふくしま」
そばうちや木工体験ができる観光施設です。廃校となった旧黒川小学校を利用した施設です。この旧黒川小学校が木造の校舎で、とても温かみがあります。背景の新緑の山との一体感が最高でした。こんな小学校に通ってみたかったな~と思いました。

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新緑のコナラ群落。色彩からコナラが圧倒的に優占しているのがわかります。

ところで、背景の新緑の山は、コナラが優占する群落(ぐんらく:一緒に生育する植物の集合体。名称は便宜的なもので、人によって指す植生に若干の違いがあります)です。芽出しの時期のコナラは白っぽい黄緑色で、この色が特徴的です。芽出しの時期であれば、葉を手にとらなくても、遠くの山を見るだけで、コナラだなとわかります。私はこのコナラの新緑の色が大好きです。

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旧黒川小学校周辺の標高は900-1200mくらいで、私の住む岐阜県南部とは1ヶ月くらい季節の進みが遅い感じです。まだ、山には桜の花も残っていて、ハナモモも満開でちょうど見ごろです。

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小学校の裏を流れる黒川沿いには、ニリンソウがまだ咲いていました。

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続いて紹介するのは宿泊地周辺です。今回の宿泊地はコナラ林、アカマツ林、カラマツ植林に囲まれた標高1150mくらいの別荘地です。朝に周辺を散策しましたが、フリースがないと寒いくらいでした。自宅周辺とは、やはり気候がだいぶ違います。
しかし、寒いと感じるのは人間だけなのか、鳥たちは賑やかにさえずっています。夏鳥キビタキヤブサメセンダイムシクイ留鳥ミソサザイ、ヒガラ、コガラ、シジュウカラアカゲラ・・・etc.皆、なかなか姿を現してくれませんでしたが、気分は夏の高原という感じでした。

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ミヤマエンレイソウ。別名、シロバナエンレイソウ
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湿地に生育するネコノメソウ。

物の方は人間の感覚と近いのか、春植物がまだ咲いています。ミヤマエンレイソウがまだまだきれいです。ネコノメソウもまだ花の状態です。木々も芽を出したばかりで、みずみずしく、全てがおいしそうです。

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ウラゲエンコウカエデ。葉の裏側脈上に毛を密生します。
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ハウチワカエデ。天狗のうちわみたいな感じです。
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クマシデ

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最後に御嶽山。この日はあまり噴煙があがっていなくて、やや穏やか。この写真では、昨年噴火で大きな被害が出た山とは、言われなければわからない感じでした。自然は美しい一面と厳しい一面があるのだなとつくづく感じました。