身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

春の畦に咲く植物-41.トキワハゼ-

このシリーズで紹介する植物は、うちの近所の水田の畦で咲いていた植物です。多分、どこにでもある植物で、気に留めなければ雑草です。でも、よ~く見ると意外ときれいです。そんな地味きれいな植物たちを紹介します。まずは、トキワハゼです。

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トキワハゼはゴマノハグサ科(最近の分類ではサギゴケ科)の植物で、日本全国に分布します。やや湿った明るい場所に生育し、田畑でよく見られます。大きさは10cmくらいで、畑にはえている時はすぐに気づきますが、水田の畦なんかだと草に覆われて見落としがちです。
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トキワハゼの特徴は次の3点です。
①花:花は1cm前後の大きさで、淡い紫色です。下唇が飛び出したような花の形が特徴的です。
②花序:茎が伸びてその先に花序(かじょ:花の集まり)をつけます。
③葉:葉は地際に集まりへら型で、明瞭な柄がありません。また、地面を横に這うような枝を出しません。

花も植物も小型でそれほど目立ちませんが、花の色使いは結構派手です。紫色のグラデーションの地に黄色のようなオレンジ色のような不規則な斑点をつけ・・・、どちらかといえばケバイ感じでしょうか。この花が5cmくらいの大きさだったら、園芸植物になっていただろうな~と思います。似た植物にはムラサキサギゴケがありますが、それ以外で似ている種はあまりないです。ムラサキサギゴケとの違いは次回紹介します。