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家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

徳島で出会った植物-26.カテンソウ-

竹林の中や縁でみつけたカテンソウです。

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カテンソウは本州・四国・九州地方の林縁に生育するイラクサ科の多年生草本(少なくとも2年以上生存し、2回以上開花・結実する植物)です。イラクサ科の植物の多くは、花が小さく、色も地味で目立ちません。顕微鏡で見れば、種ごとに花の違いはあるのですが、野外では花による種の識別がとても難しいです。少なくとも、私の機材では、イラクサ科の花の特徴を示すのは難しいです。そんな同定の難しいイラクサ科ですが、カテンソウは比較的覚えやすい植物といえます。

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このカテンソウは東京都で去年撮影したもの。葉が互生する様子は上の写真の方がわかりますね。

①葉の形とつき方:葉は互生(ごせい:葉が交互につきます)します。あと、葉の形も特徴的、三角型に近い形で鋸歯(きょし)があります。葉には長い柄がありますが、柄の長さは下の葉で長く、上にいくにつれて短くなります。
②茎の色:茎の色は紫色です。
③全体の形状:植物体は15cm程度で、群生します。花は小さいですが、茎の上部に集まって咲きます。カテンソウは雄花と雌花に分かれているみたいで、雄花の方はもう少し見栄えがよいです。

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カテンソウに似た植物では、同じイラクサ科の、ミズ、ヤマミズなどがあります。ミズ、ヤマミズはミズ属という仲間で、この仲間は葉が対生(たいせい:葉が対になってつきます)します。ですから、葉の付き方で、カテンソウはこれらの仲間と区別できます。