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家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

すぐに覚えられる常緑植物-19.キジノオシダ-

これはキジノオシダです。これも覚えやすいシダ植物です。

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キジノオシダは、いくつか似たような種がありますが、この種は一番普通に分布します。キジノオシダの仲間は、みな似たような形をしていますが、キジノオシダの形さえしっかり頭に入れておけば、他の似た種も現地で“これは違う種だな”とわかるようになります。
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キジノオシダの特徴は次の3点です。
①葉の形:まずこの葉の形を覚えて下さい。キジノオシダの仲間は皆こんな感じの葉の形をしています。
②頂羽片:赤丸で示した部分が植物用語で頂羽片(ちょううへん)と呼ばれる部分です。このしっぽのような頂羽片がはっきりするのが特徴です。
③羽片:黄色の丸で示した部分が植物用語で羽片(うへん)と呼ばれる部分です。この羽片に柄がないのが特徴です。また、羽片は先端側の方で広く軸に着きます。羽片には先のほうに鋸歯(きょし:葉の縁のぎざぎざのこと)があり、中央付近にはありません。

キジノオシダは山形県以南の常緑広葉樹林が成立する範囲に分布します。私の住んでいる岐阜県では、斜面下部のスギ植林地や、常緑広葉樹林内に生育します。