麦畑のロゼット-13.ハナイバナ&14.キュウリグサ-
今度は、少し小型のロゼットを紹介します。
こちらが、ハナイバナ。
こちらが、キュウリグサです。
どちらも葉1枚の大きさは7cm前後でロゼットの直径も10数cmです。
この2種のロゼットの共通の特徴(他種との違い)は次の2点です。
①葉の形:長い葉柄(葉の柄の部分)と、その先の卵型か楕円形の葉身(葉の面的な部分)。葉の縁には明瞭な鋸歯(葉のぎざぎざ)がありません。
②全体の容姿:ロゼット自体は大きくないのに葉の枚数が結構多い(複数株がまとまっているのかも)。葉も少し立ち上がり気味。
この2種のロゼットの違いは、葉脈や葉の形でで見分けられます。ハナイバナは主脈と側脈がはっきり見えます(黄と赤の矢印)が、キュウリグサは側脈はあまり見えません(黄矢印のみ)。また、ハナイバナは葉の先がとがるのに対し、キュウリグサはへこみます(緑色の矢印)。
ハナイバナもキュリグサも耕作地周辺に生育する在来種です。日本全国に分布しますが、花が咲いても、両種は背丈が15cm前後なのであまり目立ちません。かなり地味な植物です。花が咲く頃に地味な雰囲気を紹介したいと思います。
キュウリグサの名前の由来に、「葉をもむとキュウリの香りがする」とあるのですが、私の鼻が悪いのか、あまり感じたことはありません。皆さんもぜひお試しあれ。