2015-02-19 麦畑のロゼット-15.アメリカフウロ- 耕作地・路傍の草 生物学 このシリーズでは最後の紹介になります。 アメリカフウロです。最後にまた外来種です。 アメリカフウロのロゼット特徴は次の3点です。 ①葉の形:手のひらのように切れこんだ葉(植物用語で掌状と呼ぶ)の形が特徴的です。しかも切れ込み方は深め(植物用語で深裂と呼ぶ)です。 ②葉脈:表面の葉脈がはっきりとくぼみます。 ③全体の容姿:あまり似た植物がないので、見た目で覚えられます。 アメリカフウロはフウロソウ科の外来種で、北アメリカ原産です。耕作地周辺の路傍などに見られ、ほぼ日本全国に分布しています。春~夏にかけて花が咲きます。 岐阜県関市にて(4月29日)。花は小さく目立ちません。 フウロソウの仲間にはハクサンフウロやグンナイフウロのような高山植物が含まれ、きれいな花をつける種類が多いです。でも、アメリカフウロの花の直径は1cm程度と小さく、かなり地味です。外国産の花が派手で、国産の花が地味な野草類としては逆ですね。 ゲンノショウコ。岐阜県高山市にて(8月4日)。花が濃いピンク色のタイプです。 同じような環境にはえる似た植物としては、胃腸薬で有名なゲンノショウコがあります。ゲンノショウコとの違いは、アメリカフウロの葉の方が切れ込みが深いことでも区別できます。