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家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

麦畑のロゼット-7.ヒメムカシヨモギ-

麦畑で見たロゼットの中からヒメムカシヨモギを紹介します。
ヒメムカシヨモギは北アメリカ原産のキク科の外来種で、今では日本全国に分布しています。とても繁殖力が強く、油断していると、自宅の庭にもすぐはえてきます。耕作地や河川敷の工事跡地なんかですと、2-3年後にはヒメムカシヨモギと後で紹介するオオアレチノギクが群生する群落(たがいにつながりのある植物の集団)を形成することがあります。
 
ヒメムカシヨモギのロゼットの特徴は次の3点です。
①色合い:中央の脈が紫色を帯び、緑色もなんとなく黒っぽい感じです。
②葉の形:葉は細く、丸味を帯びた少数のぎざぎざ(植物用語で鋸歯といいます)が特徴です。
③毛:葉の柄のところの長い毛が特徴です(黄色の丸)。
 
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ヒメムカシヨモギは春以降どんどん成長し、秋には背丈が1m以上になってたくさんの花をつけます。そして、たくさんの種をつけ、風にのせてばらまきます・・・。ロゼットから半年程度で、よくこんなに成長するものです。
 
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大きくなると、似た植物としてオオアレチノギクがあげられます。違いは花に花びらのような舌状花(キク科の花の形の一つ)をつけることです。オオアレチノギクには、花びらのような舌状花がつきません。あと、ロゼットの③で示した、葉の長い毛もオオアレチノギクにはありません。
 
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