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家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

春の七草-5.コオニタビラコ(ホトケノザ)-

春の七草でいう「ホトケノザ」はコオニタビラコを指します。「ホトケノザ」って、ピンクの花のやつだよね?とおっしゃる方は、植物を知っている方です。私も「ホトケノザ」と聞けば、ピンクの花を思い浮かべます(次はホトケノザでいこう!)。
コオニタビラコは、直径1cm程度の、タンポポのような黄色い花をつけますが、冬の時期は咲いていません。冬はタンポポを貧弱にしたようなロゼットの状態ではえています。これが、春の七草の中では一番見つけるのが難しいです。
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特徴としては、①タンポポのような雰囲気で華奢。②ちぎるとタンポポのような白い液が出る。③水田の中にはえていることが多い。④ロゼットの直径は10cm前後(時に20cm程度にもなります)
あとは、図鑑なんかと絵合わせするか、経験者に見てもらうかといった感じです。
特に似た植物としては、ヤブタビラコがあげられます。これは、冬の状態では多分区別があまりできないと思いますが、水田ではなく、通常谷沿いの湿った林縁などに生育しています。谷津田みたいな環境だと、コオニタビラコなのかヤブタビラコなのかわからなくなる時があります。
ちょっと似た植物としてはオニタビラコ(写真)があります。オニタビラコは全体的に毛があり、ちょっともさもさしています。コオニタビラコの方は毛がなく、つるっとしているのでおいしそうです。オニタビラコは耕作をしている水田にはえることはあまりないですが、休耕田や放棄水田だとはえてきます。
オニタビラコは食べられます(うちの父はコオニタビラコとして食べてました)。ヤブタビラコも多分食べられます(本では確認してません)。