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家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

庭の雑草-135.オニタビラコ-

春の七草の一つのコオニタビラコ(ゴギョウ)は探すのが大変ですが、オニタビラコはうちの庭にいっぱい生えています。コオニタビラコ同様、食べることは可能ですが、おいしいと言えるほどではないので、庭のものは抜いて捨てています。

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岐阜県関市にて(4月23日)。これは少し小型の個体。

オニタビラコはキク科オニタビラコ属の一年草(いちねんそう:生育不適期を種子過ごし、発芽から結実までが1年以内の植物)または越年草(えつねんそう:秋に発芽して冬越し、翌春に開花・結実して枯死する)です。日本全国の路傍や耕作地周辺に生育します。
オニタビラコは非常に個体変異の大きな植物です。最初の写真の個体は、それほど大きくない個体で、葉は根元のみについていて、茎には殆ど葉がありません。一方、こちらの個体は、最初のより少し大きく、茎には葉がついています。

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岐阜県関市にて(4月23日)。成長途上ですが、大きめの個体。

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並べてみると違う植物のようにも見えますね。その他にも、写真の個体のように茎が緑色のものもあれば、茎が赤紫色のものもあります。人によっては茎の色によってアオオニタビラコ、アカオニタビラコなんて分けることもあるようです。大きさも様々で、日陰で栄養が少ない場所だと、高さ10cm前後で開花・結実することがあります。小型のサイズでも結実してしまうような特性は一年草に多い特徴と言えます。うちの庭では目立つものは抜いているのですが、小型の個体は抜き忘れも多く、そのような個体が種を撒き散らしているんでしょうね(オニタビラコの種はタンポポ同様、風で散布されます)。

オニタビラコの特長は次の4点です。
①白い液:植物をちぎると白い乳液が出ます(タンポポと同じ)。
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②茎:大きさは膝丈以下(1550cm程度)で、直立します。茎には葉がついたりつかなかったり、毛もあったりなかったりです。
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③葉:葉は魚の骨のように不規則に切れ込み、タンポポに似た感じの葉になります。
④花:茎の先に直径1cm未満の黄色の花を多数つけます。

葉だけだとわかりづらいですが、花が咲けば全体の容姿から似た植物はありません。