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家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

春の七草-4.ハコベ(ハコベラ)-

ハコベラとは、ハコベのことを指しているのですが、実は、ハコベと呼ばれる植物は2種あります。それは、コハコベとミドリハコベです。私は、ハコベ=コハコベと思っていたのですが、書籍によってはミドリハコベハコベと呼んでいるので、「ハコベ」と言うと、どちらの植物を指しているかはわからないようです。
 
ハコベとミドリハコベは外見上はとても似ています(ほとんど一緒)。随分昔に、茎が緑だとミドリハコベで、茎が紫だとコハコベと何かの本で読んだような気もしますが、必ずしもそうではないような気もします。ミドリハコベの茎が紫になることはあまりないと思いますが、コハコベは茎が緑のものもあります。
私は両種を区別する際は、種子を必ず確認します。ハコべの種子をルーペで見ると細かい突起があるのですが、突起が二等辺三角形のようにとがっているのがミドリハコベ、突起が半円形で先がとがらないのがコハコベです。種子を並べれば、違いがわかると思うのですが、どちらか片方だけだと、最初はわかりづらいかもしれません。
 
ただ、春の七草ハコベを食べる場合は、コハコベでもミドリハコベでもどちらでもよいと思います。多分、昔の人も区別していなかったでしょうし。
ハコベ(ミドリとコを区別しない)は、長い柄を持つ楕円形の小さな葉(1cm前後)を対になってつける(植物用語で対生という)のが特徴です。また、冬の時期にしては長い茎を持つのも特徴です。
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写真のハコベの茎は紫色を帯びているので、多分コハコベだと思います。ミドリハコベよりもコハコベの方が一般的には多いです。コハコベは図鑑によっては外来種とされているので、コハコベを選択的に食べたいところですが、冬の時期では難しいところです。