冬の水田~春の七草探し~
皆さんは七草粥は食べましたか?
春の七草に数えられる植物は、わりと普通の種類ですが、ホトケノザ(コオニタビラコ)は最近では少なくなってきているのか、地方によっては絶滅危惧植物になっているようです。私の実家の方でも、見つけるのはかなり難しいみたいです。
幸い、うちの近所の水田では、春の七草がなんとか集められます。農地のたどった経緯や、農家の方々の日々の管理のおかげだと思います。このような水田はこれからも残していってほしいものです。
写真は、岐阜県関市の水田の様子です。
この時期の水田は、遠目に見ると、「植物なんかあるの?」という寒々しい感じがします。でも、畦や水田の中、水路などをのぞくと、結構、多くの植物がはえているものです。むしろ、多くの植物がはえていて、春の七草を探すのには結構コツが必要です。
コツ①
植物は好む環境が多少決まっていますので、その植物がはえていそうな場所を探しましょう。
ホトケノザ(コオニタビラコ)は畦と稲を植える面の境周辺を探すとよいです。畑に出ることはまずないです。あと、写真のように、稲の切株が残っているような水田を探すのがよいです。耕した後のような水田にはあっても、個体が少ないです。
セリは写真のような水溜りが残っているような水田や、水の残っている水路周辺を探すとよいです。
コツ②
「春の七草ぐらいなら見ればわかる」という方も大勢いらっしゃると思います。でも、この時期の植物は、図鑑に掲載されている写真とはだいぶ異なります。花もないですし、多くの個体は高さが10cm前後とかなり目立たない状況です。最近は、冬の状態の植物を取り扱った図鑑もあるので、それらを参考にするとよいような気がします。次回以降、この時期の春の七草を写真とともに紹介したいと思います。
コツ③
この時期の植物を探すには慣れや、経験が必要です。よく知っている方といっしょに探すと、手っ取り早く見つけられると思います。