身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

ダニにやられた~

春から初夏にかけては調査が一番楽しい季節です。気温もほどほどで(最近は暑い日もありますが…)、蚊も少なく、植物もまだそれほど伸びていないので、珍品を探しにどこでも入っていけそうな気分になります。

でも、この時期最も注意しないといけないのがダニです…。ダニは一年中生息していますが、初夏から夏頃活発に動きます。だいたい私がやられるのもこの時期です。藪の中を通る獣道はかなり歩きやすいこともあり、私もついつい使ってしまいます。この獣道は当然獣が歩く道なので、草やら木やらが当然体に触れます。多分、そんな草や木にダニが潜んでいるのでしょう。獣道を通った後は、時々服をよく見てダニチェックをしたほうがよいですよ~。

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なんとなく道があるのわかりますか?こんなところを歩くと、たまにやられます。

以前、シカやイノシシの多い地域(最近は西日本の全てといっても過言ではないか…)の藪を歩いた時、ズボンに褐色の花粉がたくさんついたな~と思って見たら、花粉が動くではありませんか…。よく見たら全てダニでした…。血を吸わない葉ダニじゃない?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ある程度の大きさの個体も多数ついていたので、血を吸うダニで間違いないですね…。あの時はぞっとしました…。

そこまでダニ多い時はさすがに藪の中は敬遠しますが、ダニチェックをしてもそれほどついていない時は、職業柄、藪の中についつい入ってしまいますね(笑)。

今回はちょっと油断してしまいました。イノシシやシカの多い地域だったのですが、思ったよりダニが少なく、ダニチェックしても殆どついていない感じでした。一応現場の後は早めにシャワーを浴びて洗い落としているはずなのですが…、やられました。

発見は土曜の夜、風呂から出た後でした。金曜日は現場が終わって帰路についたのでシャワーを浴びるまでにはだいぶ時間がありました。多分、この時にやられたのでしょう。脇腹の少しプヨプヨしたところが赤くなっていました。痛くも痒くもなかったのですが、赤さが目立ったので見てみると黒い点が中央に…。

かなり小さなダニでした。あまりの小ささに自分ではうまくつかめず断念。日曜は医者休みだし、月曜からは他県へ出張で、自宅近隣の医者に診てもらうのだと約1週間吸われっぱなしということになります。1週間も行動を共にするのはイヤだったので、やむを得ず他県の皮膚科で見てもらうことに。

最初はあまりの小ささに先生は「かさぶたじゃない?」と言っていましたが、はづきルーペ+ルーペのWルーペで見て、「あっ、足あるね。ダニだね」。ちょっと心もとない先生だな…と思いましたが、ピンセットでダニを挟むと、ものすごい速さでダニをひっこ抜きました。あまりの速さと無造作さに驚愕しましたが、先生は「あ、ちゃんと取れてる。マダニだね!」とのこと。その後は熱が出ると危険ということで、飲み薬も処方され、翌日には電話で安否確認までしていただきました。しっかりとしたお医者さんでよかった~(最初はちょっと疑ってしまいましたが…)。

ダニで医者に行ったのは生まれて初めてでしたが、ダニはビシッと引っこ抜くといことが、とても勉強になりました。