河川堤防の植物-158.タチオランダゲンゲ-
花の雰囲気はシロツメクサですが、茎はムラサキツメクサのように斜めに立ち上がっています。今回見た個体は、ほぼ白色でしたが、以前北海道で見た個体は一部淡いピンク色をしていました。最初見たときは、花の色といい、容姿といい、シロツメクサとムラサキツメクサの雑種なのではと思ったくらいでした。
タチオランダゲンゲはマメ科ツメクサ属の多年草(たねんそう:地下部が2年以上生存し、毎年花や実をつける)で、ヨーロッパ~西アジア、アフリカ原産の外来種です。日本全国に帰化しているようですが、そんなに目にすることはないですね。今回は、堤防の草地ではなく、資材置き場のような環境で見つけましたが、これ1株?しかなかったですね。
タチオランダゲンゲの特徴は次の3点です。
①:生え方:茎は斜めに立ち上がり大きな株になります。ただ、それほど背丈が大きくならないので、よく見ないとシロツメクサと思ってしまうかもしれません。
②:葉と茎:3小葉(しょうよう:1枚の葉が分裂してできた個々の葉のこと)からなる葉をつけます。柄はシロツメクサほど長くないです。葉、茎とも殆ど無毛です。
シロツメクサと混生することもあるようなので、間違い探し感覚で、見つけてみて下さい。