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家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

河川堤防の植物-158.タチオランダゲンゲ-

シロツメクサムラサキツメクサを紹介して思い出したのですが、先日、ちょっと変わったツメクサ属の植物を見ました。どうでしょう、少し変わっていると思いませんか?

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新潟県新潟市にて(8月9日)。以下、撮影日・撮影場所は同じです。

「ちょっと個性的なシロツメクサじゃない」と思った人は残念!これはタチオランダゲンゲという全く別の植物です。

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近づいてよく見ると、はえ方がシロツメクサと違いますね。

花の雰囲気はシロツメクサですが、茎はムラサキツメクサのように斜めに立ち上がっています。今回見た個体は、ほぼ白色でしたが、以前北海道で見た個体は一部淡いピンク色をしていました。最初見たときは、花の色といい、容姿といい、シロツメクサムラサキツメクサの雑種なのではと思ったくらいでした。

タチオランダゲンゲマメ科ツメクサ属の多年草(たねんそう:地下部が2年以上生存し、毎年花や実をつける)で、ヨーロッパ~西アジア、アフリカ原産の外来種です。日本全国に帰化しているようですが、そんなに目にすることはないですね。今回は、堤防の草地ではなく、資材置き場のような環境で見つけましたが、これ1株?しかなかったですね。

タチオランダゲンゲの特徴は次の3点です。
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①:生え方:茎は斜めに立ち上がり大きな株になります。ただ、それほど背丈が大きくならないので、よく見ないとシロツメクサと思ってしまうかもしれません。
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②:葉と茎:3小葉(しょうよう:1枚の葉が分裂してできた個々の葉のこと)からなる葉をつけます。柄はシロツメクサほど長くないです。葉、茎とも殆ど無毛です。
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③花:花は白色、直径1cm程度で、シロツメクサにそっくりです。個体によっては一部が薄いピンク色になります。シロツメクサほどではないですが、長い花柄(かへい:花の軸で通常葉がつかない)があります。


シロツメクサと混生することもあるようなので、間違い探し感覚で、見つけてみて下さい。