身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

三重県 櫛田川

今年仕事で最後に訪れた場所が櫛田川です。櫛田川三重県奈良県の県境にある高見山を水源として、三重県の中央付近を西から東へ流れる河川です。今回は、河口から20km以内のあたりをぶらぶらと見てきました。

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撮影日は11月11日。以下全て同じです。

今回まわった中では最上流部(多気町佐伯中付近)です。河岸のエノキ林が紅葉してきて、きれいです。

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対岸は河川敷が広く、ツルヨシやオギの群落が広がります。典型的な中流域の河川です。水もきれいで、夏なら鮎釣りの人々も多そうですが、既に禁猟期間となり、川はとても静か。秋の静けさを感じます。

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橋の上から眺めた川面。水がとてもきれい!!

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2.5km
ほど下ったところ(松阪市中万町付近)に岩がぽつんとありました。地形図を見ると燈明岩と出ていますが、この岩でしょうか?地形図に出すほどの岩とも思えませんが、何か歴史があるのかもしれません。このあたりもツルヨシとオギの群落が広がり、マダケかハチクの竹林があります。竹林は水防用に昔植栽されたものだと思います。

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燈明岩から10kmほど下ると魚見橋(松阪市魚見町付近)という橋があります。橋の上からの景観です。河岸はヤナギ林が発達しています。高木林は多分、ジャヤナギとアカメヤナギからなる樹林で、低木はタチヤナギだと思います。メダケの笹薮も目立ち、なかなか河岸にたどりつくのが大変そうです。

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この橋からは、セイタカヨシ群落も観察することが出来ました。セイタカヨシはその名のとおりヨシよりも背が高くなります。この写真のセイタカヨシも4mほどあり、ヨシというよりはササという感じです。セイタカヨシは西日本の暖地に多く、私の住む岐阜の川ではあまり見かけません。櫛田川が岐阜よりも少し温暖なことがわかります。

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最後は河口付近(松阪市浦新田付近)です。満潮のため裸地が殆ど出ていませんが、潮が引けば干潟があらわれます。ここでは塩分に強いシオクグ群落、ナガミノオニシバ群落、ヨシ群落をみることができました。

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カモもいっぱい来ていました。もうすぐ冬ですね・・・。

今回はあまり植物をじっくり観察することはできませんでしたが、櫛田川の自然をざっくりと観察することが出来ました。河川敷特有の群落が多数残されており、水もきれいでよい環境だな~と思いました。