身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

やりたいことは早めに始めましょう!

ガンにかかる前はやりたいことがあっても”仕事が忙しい”、”時間の都合がつかない”、”面倒くさい”などなど、いろんな都合で出来ないことがありましたよね。ガンにかかると先々の不安もありますが、自由な時間が持てるようにもなります。ガンになったことによって、急にやりたいことが思いついた、なんてこともあると思います。

私の場合病状が深刻で、「先も長くないのかな…」という感じがして、溢れるようにやりたいことが脳裏に浮かびました。”家内と山小屋泊をするような登山がしたいな”なんて大掛かりなものから、”家族全員で宴会がしたい”なんて些細なものまで様々浮かびました。ただ、病状が進行していたということもあり、このようなやりたいことが浮かんでも実際にできそうなものは既に限られていましたね…😥。

ガンは治療が進んで病状が良くなれば、比較的元気なんてこともあるようです。私もガン治療の初期は片目が見づらい、顔の半分に軽い麻痺があるという以外は、熱があるわけでもなく、頭もはっきりしているし、体も動かせるし、首より下は元気でした(とは言っても、片目なので自由に動き回れるといった感じではなかったですが…)。こんな感じで病気の症状が軽い場合、結構時間を持て余します😅。一応病人なので完全に自由とはいかないと思いますが、医者が許せば、短期の旅行ぐらいは十分に行けると思います。

私も退院中に旅行に行きたかったのですが、片目で自由に歩き回れなかったことと、顔のマヒの関係で食事に難があったため、旅行は断念しました😥。その代わりの(?)やりたいこと(やるべきこと)として、「岐阜県植物研究会誌に投稿論文を出す」というのを掲げました(マニアックですが😁)。昨年標本を採集して、そのうち論文にしようと思ってそのままになっていたのが頭にひっかかっていたからです。治療初期の目の調子が良くなった時に標本を顕微鏡を使ってちまちまと調べ、入院中も原稿を書いたりしました。ただ退院後に症状が悪化し、途中であきらめかけた時期もありましたが、家内の助けも借りて、なんとか夏場に提出することができました。その後は査読後の修正を、霞む片目と片手を駆使して、なんとか今日終わらせることができました😄。

ガン治療は時間がかかりますし、症状がどうなるかは様々です。私の場合、症状はゆっくりと悪くなった感じで、投稿論文も早い段階で手を付けたため、何とか完成までこぎつけました。これを1-2か月後にやろうとしていたら、きっと完成には至らなかったでしょう。思い立ったら吉日。ガン治療では先がどうなるかはわかりません。無理しない範囲で、やりたいことから始めましょう!

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また元気になっていろんなところに行きたいな~。岩手県奥州市胆沢川の紅葉(2014年10月25日)。

元気になったわけじゃないけど.祝ブログ再開

ずーっと閉じていたブログですが,再開したいと思います.

元気になったから再開という訳ではありません.症状は7月下旬と殆ど変わらないか,むしろ少し悪くなったかな…,といった感じです😥.再開の理由は,やりたかった作業が概ね終了し,暇な時間を持て余しそうだから,といったところでしょうか,

最近は入院することもなく,自宅から通院という形で治療を続けています.ほぼ毎日自宅にこもっているので,これといったお役立ち情報(?)の発信は殆ど無いと思います.ガン患者の日記みたいな感じになってしまうかもしれませんが,お付き合いの程,よろしくお願いいたします.

早速日記です.昨日ですが自宅庭の柿の収穫をしました.私は片目しか使えない上に視力も悪いので,梯子に登っての収穫は家内がやりました😁.私は柿を受け取りざるに入れるだけです.やっぱり収穫は梯子に登らないと気分があがらないですが,収穫気分を味わえただけでも良しですかね.今年は台風の接近が無かった上になり年で,この日は26個収穫しましたが,まだ半分程度しか収穫していないようです.残りはまた今度収穫しま~す(家内が)😁.

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今年は大豊作~✌

また、しばらくお休みします

7月上旬に重い頭痛、発熱、吐き気により、自宅で3日間飲まず食わずとなってしまいました。病院に連絡したところ、緊急入院となってしまいました…。その後点滴と療養により、徐々に体調は良くなり、7月下旬にやっと退院することができました。

ただ、この入院期間中に視力が急激に悪化してしまいました。このブログを書くのも、片手入力で、やっとこさ、といった感じです…、カメラもピンとがあっているのかどうかがわかりません…、そんな訳でしばらくブログお休みします。病状が良くなったらまた再開したいとお思います。

病室ではイヤホンを使いましょう

4回目の抗がん剤等治療を終えて退院したらすっかり夏になっていました。病室の窓からたまに外を見ても雨が降った様子が殆どありません…。家内に聞いても、6月は自宅周辺も殆ど雨が降っていないとのことでした。梅雨はこれからなんですかね。

今回はイヤホンのお話です。病室にはTVがついていて、「イヤホンをお使い下さい」的な注意書きがあったりします。大部屋では仕切りがカーテンなので、音はだだ洩れです。多くの人は常識があるので、多分イヤホンを使っているのでしょう(それかTVが有料なので、TVを見ない)。カーテンの中から音が漏れ出てくることは殆どありません。

ただ、たま~に音が漏れてくることがあるんですよね…。本人は音を小さくしているから大丈夫だと思っているのでしょうが、病室は結構静かなので、音を小さくしてもかなり聞こえます…。

「24時間聞こえる訳ではないので大目に見てやれよ。」と思う方もいらっしゃいますよね。まあ、2-3日なら我慢できますが、1週間、2週間と続くとどうですかね…。頭痛がするので横になってやり過ごすときに、音が聞こえたりすると結構気になって眠れないんですよね…。

大部屋は調子の良い人ばかりとは限りません。症状的に厳しかったり、気分的に落ち込んでいる人もいます。そんな時に、TVやYouTubeの楽しげな笑い声やら、よくわからん叫び声やらが聞こえたりすると、私なんかちょっとイラッとしますね。一度、看護師さんにイヤホン使うように言ってもらったこともあります。大部屋では最低限のマナーとして、TVやYouTubeなんかを見る時はイヤホンをして下さいね~。イヤホンなんて100均で普通の売ってますから。

先日入院していた時は、個室が自由すぎて参りました。個室なのでイヤホンは不要ですが、TVの音が廊下中に響き渡るほどの大きさで…。しかも、そんな人が2-3名いるもんだから、苦笑いしかないですね。よっぽど耳が遠いお爺さんなんですね…。

蛇足ですが、携帯電話の通話も気をつけたほうがいいですね。電話は動けない人は病室でするしかないですが、動ける人は場所を変えた方がいいと思います。電話もまる聞こえです。リハビリ中に理学療法士さんに仕事の話を得意気にしていた人が、取引先?との「ほうれんそう」がうまくいっていなかったのか、すごく怒られていて、思わず「クスっ」としてしまいました(すみません、他人の不幸で笑ってしまって)。こんな感じで他人にはよく聞こえていますので、注意して下さいね。

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今日の一枚。ネジバナ。どういう経緯でうちに来たのか忘れましたが、ネジバナをわざわざ採集することは無いので、別な植物に紛れ込んできた可能性が高いですね。ある程度のサイズになったものを植え替えて、こんな感じになったのだと思います。ここ5-6年は毎年花wお咲かせます。こうやって鉢植えにすると意外ときれいなランですね。

その時食べられるものを食べよう!

小学生の頃に「好き嫌いを言わずに何でも食べなさい」と教育されたような気がします。そのせいか、酢の物、漬物以外はだいたい食べられるようになり、出された料理は殆ど残すことはありません。でも入院時はさすがにそうもいきませんでした…😢。

私は副鼻腔にガンができたため、ガン自体による症状悪化の影響の他、放射線抗がん剤による副作用によって、食事に苦労するような様々な症状が出ました。嗅覚障害、味覚障害、口周辺の麻痺、口内炎、唾液分泌量の低下等が主だったところでしょうか。これらの症状は今も続いているものもありますが、一部は改善してきています。このような症状が出たタイミングで、病院食自体の形状を普通食→おかゆ+きざんだおかず→おかゆ+やわらかおかずといった具合に、その時食べられそうなものに変更しましたが、さすがに全ての症状が出た最悪の状態の時は半分以上を残す日々が続きました😢。

ただ、私の場合は放射線抗がん剤による、吐き気、食欲不振、下痢等の症状が全くなかったため(処方された吐き気止めが自分にはあっていたのかもしれません)、食事が全く取れないということはありませでした。それはせめてもの救いでした…。とはいえ、一番食べられなかった頃には体重が65kg→58kgまで落ちました😟。お医者さんには「これ以上体重が減るようだと点滴ですね」と言われました。私はさらにその後は「胃ろう」かもしれない…と思い、とにかく病院食以外でもカロリーをとるように努めました。口内炎が一番酷かった時は、つるっとしたものしか受け付けなかったので、よく食べたのはエナジーゼリーですね。病院食を残した時はそれでカロリーを補いました。あとはプリンもよく食べましたね。そのおかげか、58kgを大幅に下回ることなく、点滴もなんとか回避できました。

その後、症状が回復して病院食が食べられるようになっても、間食は定期的にとっていました。味覚が回復してくると、さすがに毎日プリンでは飽きてきて、コンビニの生クリームとカスタードクリームがたっぷり入った大きなシュークリームを週1,2回食べたりもしました。そんな高カロリーのお菓子を食べても、体重は殆ど増えず、現状維持という感じでした。誰かの歌ではありませんが、シュークリームは0カロリーなんだ…なんて思うぐらいでした😅。

冗談はさておき、入院時の体重管理は重要な項目のようです。体重が減ってしまうと、その後の治療を続けられなくなったりすることもあるようで、体重が落ちないように努力する必要があるみたいです。努力ができない場合は、「胃ろう」といった選択肢も当然出てきます。とは言え、食欲が無い時の病院食はきついですよね…。そういう時は自分のタイミングでよいので、食事制限が無ければ、洋生菓子だろうが、菓子パンだろうが、カップラーメンだろうが、その時食べられるものを食べるのが一番みたいです(多分😅)。本当に食欲が無い時は、エナジーゼリーはお勧めです。カロリーと同時に水分も取れるし、カロリー以外の栄養素なんかもありますしね。

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今日の一枚。ウツボグサ。庭の地面付近は年の経過につれ薄暗くなってきましたが、毎年よく咲きます。ただ、最初の頃に比べるとだいぶひょろっとした感じになってきました。

入院時はできるだけ運動しましょう

手術や抗がん剤治療等で入院すると、状況によってはしばらく殆ど寝たきりということになります。まあ、これは当然かもしれません。体もきついですし、点滴やら測定機器がついていれば、動くのもなかなか大変です。このような時期は無理に動く必要はないと思います。でも、お医者さんに「動いてもいいよ」と言われるようになったら、できるだけ体を動かす時間を取った方がよいと思います。

私が抗がん剤放射線の治療で、最初に1月ほど入院した際は、運動のリハビリを利用しました。ただ、リハビリの時間は1日30分程度でした(病院によって違うかもしれません)。しばらく寝たきりの状態の後だったら、この程度の運動でもよいかもしれません。でも、体が動かせるようになると少し物足りなさを感じます。

私の1ヶ月の入院の時は、点滴等がつながっていたのは7日間ぐらいでした。それ以外の日はフリーな体でした。さらに放射線治療だけとなった時は、治療は待ち時間等を入れても30分ぐらいで、その他の時間は自由でした。そのためリハビリの時間以外も、病院内をぐるぐる3000歩ほど歩いたり、リハビリで教わった筋トレをやったりしていました。この頃はリハビリと自主的な運動で、1日1時間ぐらいは動いていたと思います。これが適切な運動量かと言われると、正直わかりません。以前、病室が一緒になったおじいちゃんは、毎日1万歩歩いていると豪語していました。病院の外を歩いていいなら、私も1万歩ぐらい歩きたいと思いますが、病院内を1万歩歩いても、あまり面白くないんですよね…😞。私は3000歩ぐらいが限界ですね…😅。まあ、動きたいと思える範囲で運動をすればよいかと思います。

私の入退院生活も5カ月目を迎えました。最近は副作用のせいか、頭痛や倦怠感、微熱が続き、退院しても思ったように運動ができていません…(むしろ入院していた時の方が動いていた)。ここ最近の運動不足だけでなく、これまでの経過によるものですが、病気前より手や足の筋肉が驚くほど落ちました…。スリムの形状のズボンでも、2サイズ下のものがはけそうなくらいです😅。これではすぐに現場復帰は厳しいかも…😩といった感じです。

動かずに寝てばかりいると、筋肉量が驚くほど減少します。これは老人ばかりでなく若い人もそのようになるとのことです。そればかりでなく、ものすごく疲れやすくなります。基礎体力も下がるんでしょうね…😥。とにかく時間をみつけて、少しでも体を動かすようにするのがよいと思います。

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今日の2枚。ヒコサンヒメシャラ。お隣さんの植木から飛んできた種子が根付いたものです。「まあいいや」と思って放っておいたら4m以上にまで成長し、最近はきれいな花をたくさんつけるようになりました。ただ、花が小さいので、近づかないと咲いていることに気づかない感じです。

長期入院では誰かと話す機会を持った方がよいかも

入院すると人と話す機会が減ります。特にコロナのご時勢という事もあって、私の入院する病院では一切の面会禁止でした(家族1名も面会禁止というのは、ちょっと納得いきませんでしたね🤨。それなりの対策して距離をとって5分ぐらいならいいんじゃないかと思うのですが…)。多分、今は多くの病院が同じような状態だと思います。これまで家族や職場の人と普通に会って話していたのが、急に遮断されます。1週間程度の入院だったら気になりませんが、数ヶ月の入院となると、これはかなりこたえます…😢。

もちろん、お医者さんや看護師さんは頻繁に訪れるので、その都度話す機会はあります。ただ、忙しいお医者さんや看護師さんに、雑談を向けるのも普通気がひけますよね(おじいさんの中には長々と雑談をする方もいらっしゃいました。看護師さんは話を聞いてくれますが、明らかに仕事の邪魔になってましたね)。

あとは患者さん同士でお友達になれば、話し相手もできますね。ただ、私の大部屋経験では、3回の入院で、一人しか親しく会話をしませんでした。これには私が初対面の人と話すのが得意では無いというのもありますが、それだけが理由ではないと思います。個室にしても大部屋にしてもカーテンでプライバシーが保たれる感じになっていて、中にいる人の状況はよく見えません。さらに個人の病状や治療状況もよくわかりません。点滴や機器が繋がり、病状も様々な状況で、気さくに声をかけるというのは難しいですよね(私にとっては難しい)。患者さん同士で気さくに話せる人ができたら、ラッキーという感じでしょうか。

私が1月ほどの長期入院をした時は、リハビリを利用しました。私はこの病気で咀嚼の障害が出ていたので、リハビリは咀嚼機能の改善、運動機能の維持のメニューで行いました。そのため理学療法士さんには2名来ていただきました。理学療法士さんにはほぼ毎日来ていただき、そのたびに雑談をしたりしました。リハビリは多分1人当たり20-30分という時間が決まっていて、その間なら結構雑談にのってもらうことができます。理学療法士さんは、このような雑談も仕事のうちなのかもしれません。自分の息子よりも少し年上ぐらいの若者が担当してくれましたが、かなり普通におしゃべりできました😄。長期入院の際はこのようなリハビリを利用するというのが、会話を維持する上でもお勧めだと思います(有料ですが…)。あとは緩和ケアマネージャーさんなんかと会話をするという手もありますね。

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今日の一枚。庭の日陰に生えるドクダミ。毎年、かなりの量を引っこ抜いているのですが、めげずにしっかり出てきます。ドクダミのように逞しくこの先生きていけたらと思います。