身近な自然もいいね!

家庭菜園や庭の記録。日本各地の自然環境や身近な植物(時々珍しい植物)を紹介しています。

畑の雑草-206.スベリヒユ-

梅雨時は雨が少なかったのですが、夏に入ったとたん雨が多く、畑に行く回数が例年より少ないかもしれません。そのせいか、夏場の畑雑草の写真をあまり撮っていません。そろそろ秋の雑草が出始めているころかな・・・。草むしりがてら行かないとなー。

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岐阜県関市にて(7月8日)。以下、撮影日・撮影場所同じです。

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花は小さいですが、どこかの歌壇で見たことがあるような・・・。

これは梅雨時に撮ったスベリヒユです。スベリヒユスベリヒユ科スベリヒユ属の一年草(いちねんそう:生育不適期を種子過ごし、発芽から結実までが1年以内の植物)で、日本全国の畑地や路傍に生育します。「園芸植物で見たことがあるような・・・」と思った方もいらっしゃるでしょう。園芸植物のポーチュラカが花の大きさや色以外はかなり似ています。ポーチュラカスベリヒユとケツメクサの雑種起源(諸説あります)とも言われているので、親であるスベリヒユと似ていて当然ということになります。

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ざるは直径30cm程度。スベリヒユ1株がこの日の収穫量と同じくらい!!

また、どこかのテレビ番組で、山形県ではこのスベリヒユが食卓にのぼると紹介されていました。ネットでも検索すると、似たような記事が出てくるので、比較的メジャーな山菜?(畑にあるけど山菜?)のようです。まだ私は食べたことがないですが、かなり大きくなるので食べごたえはありそうです。

スベリヒユの特徴は次の3点です。
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①全体の容姿:茎は根元で分枝し、地表を這うように四方に伸びます。大きくなると茎の上部は立ち上がりますが、せいぜい30cm程度です。
②葉:光沢のある肉厚の葉をつけます。葉には鋸歯は無く、倒卵形(とうらんけい:卵を逆さにしたような形)です。
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③花:花は小さく直径1cm未満。鮮やかな黄色で、花弁は5枚。

類似種は無いといっても過言ではありません。しいていえば、花の無い時のポーチュラカぐらいだと思いますが、ポーチュラカが逃げ出しているという話はまだ聞いたことがありません。